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「こんな試合があったら」を自ら形にする理由 十種競技のレジェンド右代啓祐氏×中村明彦氏、10~11日山形で大会開催

THE ANSWERの取材に応じる右代氏(左)【写真:荒川祐史】
THE ANSWERの取材に応じる右代氏(左)【写真:荒川祐史】

混成競技全体の底上げにつながるための大会

右代「今、混成競技は世界に出るための鍵となる試合が国内に1つしかない。他の種目にはセイコー・ゴールデングランプリなど世界ランキングのポイントを獲得できる大会がありますが、混成競技にはそれがない。選手を離れた我々が選手のためにできるのは、今の環境をよくしていくこと。『こんな試合があったらいいよね』という思いを少しずつ、実現させていっているのが、この大会なんです」

 中村も、トップ選手同士が競い合う機会こそ、競技全体の底上げにつながると考えている。

中村「スポーツのコンパクト化など時代の流れもありますけど、そこに抗えるとしたら、より魅力ある競技性になっていくこと。日本のトップ選手が肩を並べて、競える試合を1つでも多くつくることが大事だと感じています。そうやって競い合う結果、世界と勝負できる選手が増えて、レベルアップにもつながるのかなと考えています」

 2人が現役時代から感じてきた課題でもあった。ならば、自分たちで舞台をつくろう。その思いを形にしたのが「10&7 CHAMPIONSHIPS」だ。

 なぜ山形だったのか。出発点は、総合型地域スポーツクラブ「山形TFC」との出会いだった。

THE ANSWERの取材に応じる中村氏(右)【写真:荒川祐史】
THE ANSWERの取材に応じる中村氏(右)【写真:荒川祐史】

 同クラブは、2011年から「山形TFC混成競技記録会」を開催してきた。右代は2024年、ゲストアスリートとして参加し、混成競技を身近に楽しむ子どもたちや、真剣に競技に向き合う中高生、一般アスリートの姿を目にした。そこに、自身が思い描く大会の可能性を感じた。

 当時について、右代は「自分たちの目指すことが、山形だったらできるんじゃないかと思いました」と振り返る。

 右代は五十嵐徹理事長に「一緒に十種の試合を作りませんか?」と持ちかけた。混成競技を発展させたいという思いは、五十嵐理事長も同じだった。現役時代から大会づくりを語り合ってきた中村とともに、実現へと動き出した。

 長年温めてきた構想が、混成競技を育んできた山形の土壌と結びついた。

 目指すのは、世代を超えて選手が集まり、世界へ挑む足がかりとなる大会だ。高校生、大学生、シニアが同じ舞台で競い合う。ジュニア世代がトップ選手との真剣勝負を通じて、そのレベルを肌で感じ、世代を超えた交流からも刺激を得られる場にしたいと考えている。

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