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2027年ラグビーW杯日本代表最新序列 登録33人の輪郭は…1~2枠の余白、エディーHCが口にした「大学生」は誰だ

3戦全勝で終えた9月のラグビー日本代表の戦いぶりを考察するコラム。前編では、その3試合で見せたチームの進化と可能性を検証したが、後編では来年10月1日に開幕するワールドカップ(W杯)オーストラリア大会へ向けた選手選考に焦点を当てる。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は、3試合を終えた直後の9月20日に総括会見を開催。W杯メンバーの新たな“発掘”も含めたセレクションにも言及する一方で、既に多くの顔ぶれが出揃っていることも印象付けた。果たして誰が選ばれるのか。9月の3試合までのメンバーからW杯登録枠33人の顔ぶれを考える。(前後編の後編、取材・文=吉田 宏)

PNCで優勝した日本代表、1年後に控えるW杯登録メンバーを予想する【写真:産経新聞社】
PNCで優勝した日本代表、1年後に控えるW杯登録メンバーを予想する【写真:産経新聞社】

ラグビー日本代表…9月の戦い総括/後編 ラグビーライター吉田宏氏が見る

 3戦全勝で終えた9月のラグビー日本代表の戦いぶりを考察するコラム。前編では、その3試合で見せたチームの進化と可能性を検証したが、後編では来年10月1日に開幕するワールドカップ(W杯)オーストラリア大会へ向けた選手選考に焦点を当てる。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は、3試合を終えた直後の9月20日に総括会見を開催。W杯メンバーの新たな“発掘”も含めたセレクションにも言及する一方で、既に多くの顔ぶれが出揃っていることも印象付けた。果たして誰が選ばれるのか。9月の3試合までのメンバーからW杯登録枠33人の顔ぶれを考える。(前後編の後編、取材・文=吉田 宏)

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 7年ぶりにフィジーを倒してパシフィックネーションズカップ(PNC)優勝を決めた翌日の総括会見。和やかな空気感の中で、エディーの口からW杯へ向けた選手選考に興味深いコメントが飛び出した。

「白紙の選手が入ってくる隙間がないというわけじゃない。1枠か2枠くらいはまだ余白はあると思っているし、いい選手がいれば試していきたい。1人、2人そういう選手が入って来ても、手遅れじゃない」

 質疑応答で「W杯登録選手の33人という枠の中に、ここまで選ばれていない選手が入って来る余地はないのではないか」とぶつけた回答だ。9月の3試合のメンバー表を見て感じたのは、ここから“新たな戦力”の加入は相当難しいのではないかという現実だ。一歩ずつではあるが、試合を重ねる毎に組織連携、戦術の精度は上がってきた。そこに、ゲーム理解も、コンビネーションも、まさに白紙の選手が来春から加入して、どこまでチームに浸透できるのか。エディーのアンサーは2つの意味で興味深いものだった。

「余白がある」と新戦力発掘の可能性を認める一方で、その余白は「1、2枠」と語っている。裏を返せば、登録枠33の内30以上は、ここまで代表に参画したメンバーでほぼ固められる見通しと解釈してもいいだろう。

 では、エディーの語った「1、2人」はどんな選手なのか。指揮官は、こう言葉を続けている。

「現状のチームをみると、薄いのはWTBのところ。トライゲッターです。スコアが出来るWTBが必要で、そこの層の厚さが、まだ足りていない。なので、大学生でも速くてトライが出来る、そういう選手を発掘していきたい」

 この発言に、かなり色めき立ったメディアも含めた関係者もいたようだが、では第2期エディー体制が始まってすでに3シーズン目を迎えた中で、選考外だったスピードランナーがそこらの大学グラウンドに転がっているかと考えれば、そう容易な「1、2人」ではないのは明らかだ。日本のトライゲッターといえばWTB福岡堅樹、FB松島幸太朗(東京SG)らの名が浮かぶが、彼らのような才能に恵まれた選手が、人知れず埋もれているはずはない。

 エディーのことだ。敢えて「大学生」としたのは、何か見込みのある選手が既にリストアップされていると考えても不思議ではない。純粋にスピードだけを切り取れば、U20日本代表でも世界大会で俊足を見せたWTB内田慎之甫(筑波大2年)や、同じ筑波大で、日本代表ティアナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ)同様FW(LO、バックロー)ながらWTB級のスピードを持つ中森真翔(3年)のようなスピードスターは存在する。だが、テストラグビーのフィジカルレベル、エディーが今回の9月のテストシリーズでも何度も指摘した「日本国内ではハイボールを使った戦い方がそこまで使われていない」という現実から考えられるキック処理、コンテストの未熟さ、そして、9月のテストマッチでも垣間見せた日本代表としての組織連携の浸透度を考えても、大学というフィールドで、世界のベスト8突破を目指すチームの戦力になる“白紙の素材”を発掘、戦力とするのは、そう容易いものではないだろう。

 その一方で、先にも触れたように、すでに90%を超えたかも知れない、W杯確定ないし濃厚な選手は誰なのかは、概ね浮かび上がってくる。W杯メンバーの確定は来夏8月以降の見通しだが、この9月のテストシリーズを終えた段階では、別表のような顔ぶれが想定されるだろう。ポジション別に仮想W杯メンバーを考えてみよう。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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