小3で不登校、朝までゲーム漬け→陸上で全国へ 夢は9秒台…人生を好転させる「ちょっとした行動をする勇気」――勝瀬健大
異色の人生を歩み、9秒台という夢を追いかけている。部門A男子100メートルを制したのは29歳・勝瀬健大(大阪陸協)。小学生時代にはゲーム漬けで不登校も経験したスプリンターだが、陸上との出会いがその後の人生を変えた。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

「THE ANSWER 陸上PLUS|STORY」 第17回エコパトラックゲームズ(11/3)
異色の人生を歩み、9秒台という夢を追いかけている。部門A男子100メートルを制したのは29歳・勝瀬健大(大阪陸協)。小学生時代にはゲーム漬けで不登校も経験したスプリンターだが、陸上との出会いがその後の人生を変えた。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)
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17歳の清水空跳(星稜高3年)らが並んだスタートライン。主役を奪ったのは、29歳のスプリンターだった。
部門A男子100メートル決勝。6レーンの勝瀬は号砲に素早く反応すると、大きなストライドで中盤から力強く抜け出す。10秒00の高校記録を持つ4レーンの清水ら実力者を抑え、10秒32(向かい風1.1メートル)で制した。
フィニッシュ直後、電光掲示板にタイムが表示されると、悔しそうに天を仰いだ。「正直優勝なんてどうでもよくて、とにかくベストを出したかった」。向かい風もあり10秒24の自己ベストには及ばなかった。
ただ、組1着だった予選のフィニッシュでは銃を撃つようなパフォーマンスを見せ、決勝のレース前には堂々とポーズを披露。「ユーモアを持って形から楽しくやっていかないと、身体も動かないと感じたので」。走りだけでなく、快活なキャラで会場を盛り上げた。
「セデス」の愛称で知られる陸上界きってのエンターテイナー。しかし、原点を辿ると、その姿からは想像もつかない過去があった。
小3の頃にオンラインゲーム「メイプルストーリー」にドハマり。深夜0時から早朝6時まで部屋にこもり、PC画面に没頭する日々を過ごした。眠りに就いて気付けば夕方ということも珍しくなく、完全な昼夜逆転で学校から足が遠のいていった。
「(学校に)行ったら行ったで騒がしい、ただ迷惑な子供だったと思います(笑)。そもそも行く意味が分からなかったので。勉強しても『別に……』って感じ。それが何に繋がるのかも分からなかったので」
担任の先生が自宅に上がり込んで説得に来ることもあった。そんなゲーム漬けの生活は小6の春まで続いたという。
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