球速戻らず引退決断…元ハム剛腕が感謝する「特別な対戦相手」 通算被打率10割、一発くらい笑った理由――石川直也
プロ野球の日本ハムで11年間プレーし、今季は“2軍球団”のオイシックスで投げた石川直也投手が7日、球団を通じて現役引退を発表した。1年でNPBに戻れなければ、野球をやめると決めての挑戦。「悔いがないわけではないですが、最後はやり切れました」とすがすがしい表情でマウンドを去った。そして石川には「特別な対戦相手でした」という選手がいる。公式戦での対戦は3打数3安打、2本塁打とメチャクチャに打たれた。不思議な縁で結ばれた、13年間の物語――。

オイシックス石川直也、13年の友情で結ばれた仲間と意外な対戦結果
プロ野球の日本ハムで11年間プレーし、今季は“2軍球団”のオイシックスで投げた石川直也投手が7日、球団を通じて現役引退を発表した。1年でNPBに戻れなければ、野球をやめると決めての挑戦。「悔いがないわけではないですが、最後はやり切れました」とすがすがしい表情でマウンドを去った。そして石川には「特別な対戦相手でした」という選手がいる。公式戦での対戦は3打数3安打、2本塁打とメチャクチャに打たれた。不思議な縁で結ばれた、13年間の物語――。
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話は、2014年8月19日の甲子園球場へさかのぼる。192センチという長身から投げ込む剛球が注目されていた石川は、山形中央のエースとして夏の甲子園へ出場。2回戦でぶつかったのが東海大四(北海道)だった。試合は両軍無得点のまま延長に突入。10回に山形中央が2点を奪い、そのまま逃げ切って3回戦進出を決めた。東海大四で話題を集めていたのはこの夏、天から落ちてくるような超スローカーブを投げた西嶋亮太投手だった。
ただ夏を終えると、石川のもとに仲間のSNSを介して連絡が届いた。この試合に代打出場し、リリーフした石川から左前打を放った背番号16の選手からだった。石川はこの初接触を「覚えてなかったですよ。でも、代打でいきなり打たれたことは覚えていて……」と振り返る。石川は直後のドラフトで、日本ハムの4位指名を受けてプロ野球選手となる。大学生とプロ野球選手という関係になっても、2人の交友は続いた。
札幌で、ともに食事をしたこともあった。「いつプロに来るの?」「一緒にやれたらいいよね」。そんな会話もあったという。石川に連絡した選手は、東海大札幌で出番をつかめず、スタンドの応援部隊だった。しかし3年生になってホームランバッターへの転身を決意。ボールを遠くに運ぶスイングを極め、少しずつ名を知られるようになっていく。2018年のドラフトではプロ志望届を提出したものの指名漏れ。社会人野球の強豪・JFE東日本へ進んで野球を続けた。その名を今川優馬という。
今川は2020年秋のドラフトで日本ハムの6位指名を受けて入団。石川とまさかのチームメートになった。ただ当時の石川は、右ひじの故障に苦しんでいた。
4年目の2018年には52試合に登板し、1勝2敗19セーブ、18ホールドと大車輪の活躍。最速156キロの速球を武器に、翌年も60試合に登板した。しかし世の中がコロナ禍に覆われた2020年、ひじが悲鳴をあげた。8月に右ひじの内側側副靭帯再建手術、いわゆるトミー・ジョン手術を受け翌年も全休。1軍復帰は果たしたものの2024年以降は1軍登板がなく、昨秋戦力外通告を受けた。今川とは再び、対戦相手となった。
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