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日本→バルサの神童 「11歳当時の久保建英より上」とされる体幹の秘密 5歳から知る名伯楽「いくら神童と言われても…」

8月24日に行われたU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2026の決勝戦で、スペイン1部バルセロナの下部組織「ラ・マシア」に所属する西山芯太くんはスーパーゴールを決める活躍で話題を集めた。今季からインファンティルB(U-13)に昇格した11歳の神童を5歳から指導し、サポートしているのが体幹トレーニングの第一人者として知られる木場克己トレーナー。

スペイン1部バルセロナの下部組織「ラ・マシア」に所属する西山芯太くん【写真:松岡健三郎/アフロ】
スペイン1部バルセロナの下部組織「ラ・マシア」に所属する西山芯太くん【写真:松岡健三郎/アフロ】

体幹トレーニングの第一人者・木場克己氏が怪我しない体づくりの重要性を解説

 8月24日に行われたU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2026の決勝戦で、スペイン1部バルセロナの下部組織「ラ・マシア」に所属する西山芯太くんはスーパーゴールを決める活躍で話題を集めた。今季からインファンティルB(U-13)に昇格した11歳の神童を5歳から指導し、サポートしているのが体幹トレーニングの第一人者として知られる木場克己トレーナー。

 日本代表FW久保建英(レアル・ソシエダ)ら数々の英才をメガクラブに送り込んできた名伯楽は、幼少時における怪我をしない体づくりの重要性と成果を解説。育成年代のプレイヤーを持つ保護者にも緊急提言している。

 ◇ ◇ ◇

 かつて久保やスペイン代表MFラミン・ヤマルも出場した同大会の決勝戦で、西山くんは片鱗を見せた。0-0で迎えた前半8分、約25メートルのロングシュートを見事に相手ゴールに突き刺した。

 スタンドから愛弟子のゴールを目撃した木場氏は「11歳であのシュートは素晴らしい。単純なパワーだけではないんです。パワーだけ強化した場合、膝を痛めたり、骨盤の剥離骨折に繋がるケースもある。芯太の場合、軸足の踏み込む強さ、そして、柔軟性を高めた股関節のコーディネーションで、あの正確なインパクトが生まれた。5歳から取り組んでいる怪我をしないメニューの成果なんです」と振り返っている。

 西山くんは現在、生活拠点のバルセロナでも毎日、木場氏の考案した特別メニューをこなしている。久保のみならず、かつてレアル・マドリードの下部組織でプレーした中井卓大(J2今治)も木場氏が経営する東京・江東区の「KOBAトレSTUDIO」に通い、育成年代でのレベルアップを経て、スペインのメガクラブの門を叩いた。今年の夏休みで一時帰国中もこのジムに通い、「木場トレ大好き」と笑顔で汗を流した西山くんだが、木場氏にとってはメガクラブに加入した3人目の教え子となる。

 若き逸材の育成に関して、最も重要視している部分は「怪我をしない体づくり」だという。「いくら神童と言われても、まだ育成年代。怪我で長期離脱をしてしまうと、成長するチャンスをその期間だけ無駄にしてしまうことになる。なので、大前提で怪我をしない体づくりを目指しています。コンタクトスポーツのサッカーという競技の特性上、怪我は付きものになりますが、芯太はここまで大きな怪我をしていない。ここまでの順調な成長にとっても大きなこと」と木場氏は語る。

西山くんを指導する木場克己トレーナー【写真:木場トレーナー提供】
西山くんを指導する木場克己トレーナー【写真:木場トレーナー提供】

 体幹、柔軟性、敏捷性、コーディネーション能力を高める独自メソッドを取り入れている西山くん。育成年代でもフィジカルコンタクトの激しいスペインで、いかにして怪我のリスクを抑えられるようになったのか。

「しゃがみ込んだ瞬間に尻餅をついて転んでしまう子供が増えています。理由は股関節と足首関節の硬さ。この2つに加えて、体幹が弱いと重心がすぐにぐらついてしまう。芯太には股関節と足首の柔軟性強化の取り組みに加えて、自分自身の重心の位置を常に意識してもらうようにしています。5歳から取り組んできた体幹の強さがあるので、しゃがんだ瞬間、ブレない。体幹を鍛えて当たり負けしないという強みにプラスになっている。コンタクトの場面でも体勢が崩れにくい能力をこの年齢から身につけている。このアプローチは怪我をしない体づくりにつながっていると思います」

 膝を深く曲げた剣道の蹲踞(そんきょ)のような態勢で、胸を張りながら行う木場氏考案のトレーニングメニューがある。頭から足元まで真っ直ぐ、筋が通った状態を保ち、重心を意識する。ファンクショナルマットなどで不安定な体勢を作りながら、様々な動作を繰り返す。実際のフィールドでの競り合いでも体勢がブレずにプレーできる効果が見込めるため、西山くんのみならず、トップアスリートもジムでは真剣に取り組んでいる。

木場トレーナーは「怪我をしない体づくり」を重要視して指導している【写真:木場トレーナー提供】
木場トレーナーは「怪我をしない体づくり」を重要視して指導している【写真:木場トレーナー提供】

「建英は小学校4年生から指導を始めました。今の芯太と同年齢の建英を比較すると、体幹部分の強さ、太さという部分では5歳から体幹トレーニングを続けてきた芯太の方がやはり上です。土台作りのスタートを始めた時期が大幅に異なるので、積み重ねは大事なんです」

 日本代表エースの幼少時よりも強靭な体幹という“芯”を持つ愛弟子の成長に、木場氏は目を細めていた。

(THE ANSWER編集部)

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