「オトン、頼む」那須川天心、ヒラメ釣りで始まった再起への道 父が厳しく見た「タレント」の姿
ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦が27日、トヨタアリーナ東京で行われ、同級1位・那須川天心(帝拳)が同級王者・井上拓真(大橋)に0-3(113-114、111-116×2)で判定負けした。意地とプライドがぶつかり合った10か月ぶりの再戦。ダウンを奪った那須川の父・弘幸さんはただならぬ思いで激闘を見届けた。

WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦が27日、トヨタアリーナ東京で行われ、同級1位・那須川天心(帝拳)が同級王者・井上拓真(大橋)に0-3(113-114、111-116×2)で判定負けした。意地とプライドがぶつかり合った10か月ぶりの再戦。ダウンを奪った那須川の父・弘幸さんはただならぬ思いで激闘を見届けた。
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ゴング前、これまで恒例だったパフォーマンスは封印。7回には難敵からダウンを奪った。息子の拳には、確かに父の思いも乗っていた。
格闘技戦績47戦全勝(キックボクシングは42戦)という華々しい実績を引っさげ、2023年4月にボクシングデビュー。7連勝で階段を駆け上がり、昨年11月に初の世界戦に臨んだが、井上に判定負け。ベルトは手に入らなかった。
格闘技キャリア初黒星。父・弘幸さんは、大きな挫折を味わった息子を抱き寄せた。「次行こうぜ。前向け」。そう言葉をかけたものの、自身も悔しさを消化できなかった。「あまり言葉にならなかったですね、正直。負けたのが初めてだったので」と絞り出すように振り返る。
親子はその後、リフレッシュ目的で、茨城県の鹿島沖でヒラメ釣りをした。戦いの緊張から離れ、潮風を浴びた。穏やかな時間を過ごした中で、那須川がこう口にした。
「オトン、頼む」
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