「人生1回きり」20歳で五輪入賞した“天才”の30年後…400m日本一と異色タッグ、50歳で挑む「最後の大仕事」
近年の多様性を代表するような強化体制
外部との合同練習にも積極的だ。400m日本歴代2位の松本奈菜子や、200m日本記録保持者の井戸アビゲイル風果が所属する東邦銀行の吉田真希子監督は、千葉さんと同じ大会で日本代表だった。その縁もあり合宿に参加させてもらっている。
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「800mになったら(指導者として)登場しようかと思っています」と話す千葉さんだが、現時点では寺本を強化するプロジェクトのリーダー的な存在だ。
大八木弘明氏の立ち上げたGgoat(日本人長距離選手が世界のトップを取ることを目指すプロジェクト)がトヨタ自動車や富士通の選手を指導しているが、それと同じように千葉さんの運営するBEST SMILE SPORTS CLUBが、寺本を指導する。
「Ggoatさんもそうですし、新谷仁美さん(積水化学)を指導するTWOLAPS TCさんもそうですが、本気で世界を目指す人たちによって新しい強化の形が生まれてきています」
千葉さんが2001年から5年ほど指導を受けていた小出義雄氏(故人。有森裕子、高橋尚子らを育成)も、実業団の指導者を辞して佐倉アスリート倶楽部を立ち上げ、複数の実業団チームの指導を請け負っていた。
「いろいろなやり方があっていいと思います。すごい行動力だね、って言われますが人生1回きり。50歳になった今年、最後の大仕事と思って指導を始めました」
20歳でオリンピックに入賞した“天才”が30年後、新たな道に一歩を踏み出した。
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