京大現役合格→陸上で全国7位 中学補欠合格からの下剋上…“凡人”が才能に勝つ方法は「努力量」――京大院・高橋昂生
“ありふれた人間”でも、圧倒的な努力量で道を切り拓く。男子400メートル障害で7位入賞した高橋昂生(京大院1年)はそんな男だ。中高一貫校への補欠合格から学年4位まで成績を伸ばし、京大に現役合格。文武両道を貫く原点を追う。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

「THE ANSWER 陸上PLUS|STORY」 日本インカレ・日産スタジアム(9/5-7)
“ありふれた人間”でも、圧倒的な努力量で道を切り拓く。男子400メートル障害で7位入賞した高橋昂生(京大院1年)はそんな男だ。中高一貫校への補欠合格から学年4位まで成績を伸ばし、京大に現役合格。文武両道を貫く原点を追う。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)
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「まだこんなに遠かったのか……」
大会最終日の男子400メートル障害決勝。4レーンの高橋は、序盤こそ先頭争いに顔を出したが、次第に脚が重くなっていく。ラスト100メートル。次々と自分を追い抜くライバルの背中を見つめ、思った。
「今年に入ってやっと、全国上位に食い込める実力をつけて『今年はいけるぞ』と意気込んでいた。実際に走ってみると1秒くらい差があった。『あぁ、まだこんなに遠かったんだな』って」
優勝した菊田響生(法大2年)から1秒07遅れ、50秒14で7位。表彰台の頂上を目指していたからこそ、悔しさが滲んだ。
妥協を許さず文武両道を貫く原点は、幼い頃からの「究極の負けず嫌い」だ。
ご当地ラーメンが有名な広島・尾道市出身。小1の頃に地元のクラブチームで陸上人生をスタートさせ、走ることの楽しさと勝負の厳しさを学んでいった。
補欠合格で中高一貫の広島中に入学すると、負けん気をいかんなく発揮。高3で学年240人中4位まで成績を伸ばすと、陸上でもインターハイ出場を初めて勝ち取った。
そんな高校時代を経て「自分が届きそうな一番高いところを目指そう」と志したのが、京大の医学部・人間健康科学科だった。
「自分が怪我がちだったこともあって。怪我に悩む人を減らしたり、何か自分の競技にプラスになるような研究ができれば一石二鳥かなと」
高校の部活動を引退した11月以降、休日には1日14時間におよぶ猛勉強を重ねた。食事や風呂などの時間以外はすべて机に向かい、難化したといわれる2022年の大学入学共通テストで85%の得点率をマーク。現役合格を掴み取った。
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