京大現役合格→陸上で全国7位 中学補欠合格からの下剋上…“凡人”が才能に勝つ方法は「努力量」――京大院・高橋昂生

学業との両立の秘訣は「圧倒的な時間を、誰よりもかけること」
大学では苦しい時間も過ごした。
昨年は走り幅跳びでワールドユニバーシティゲームズ出場を目指しながらも、肉離れが相次ぎ、不本意なシーズンに。「自分のピークは過ぎているのかな。辞めるなら今だな」。そう思うこともあった。
陸上を続けてこられたのは両親の存在があったからだ。「何よりも自分の陸上の結果を喜んでくれるので。親孝行できる唯一の手段だった」。途中で投げ出すわけにはいかない。今年5月の関西インカレで優勝し、自身の決断を正解にしてみせた。
平日は朝9時までに大学に行き、午後5時まで研究室にこもり切り。研究を終えると、夜8時半までトラックを駆ける。帰宅後も30分ほどストレッチに時間を割く。
学業との両立の秘訣は「心の底から叶えたい目標を立てること」と「圧倒的な時間を、誰よりもかけること」。才能ではなく努力で這い上がった高橋だからこそ、言えることがある。
「自分はそもそもスペックが優れた人間ではなく、本当にありふれた人間なので。才能がある人たちに勝つには、努力量で勝るしかない」
来年の目標は日本インカレと学生個人選手権の制覇。修了後の進路はまだ明確に定まっていない。「今のところは大学院できっぱり辞めようとは思っているんですけど……来年の結果次第で続けてしまっている自分もいる気はします」と苦笑いを浮かべる。
どこまでも泥臭く、圧倒的な努力量で挑むラストシーズン。負けず嫌いな男の挑戦は、まだ終わらない。
(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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