友達と雑談、聞こえない耳に引け目…「ずっと無言だった」少年が全国へ 陸上が変えた人生「障がいなんて関係ない」――北海道高等聾学校・池田悠真
音がほとんど届かない世界から、全国の舞台へ飛び出した。男子砲丸投げ予選に出場した池田悠真(3年)は、生まれつき聴覚障がいがあり、北海道高等聾(ろう)学校に通う。中1から始めた陸上が、人生を大きく変えた。その姿に記者も思わず胸を打たれた。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

「THE ANSWER 陸上PLUS|STORY」 滋賀インターハイ・平和堂HATOスタジアム(7/30~8/5)
音がほとんど届かない世界から、全国の舞台へ飛び出した。男子砲丸投げ予選に出場した池田悠真(3年)は、生まれつき聴覚障がいがあり、北海道高等聾(ろう)学校に通う。中1から始めた陸上が、人生を大きく変えた。その姿に記者も思わず胸を打たれた。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)
どう喋りかけたらいいだろうか――。
大会最終日の男子砲丸投げ予選。記者は競技を見つめながら考えていた。北海道高等聾学校に在籍。聴覚障がいを持っているというが、どの程度の聴力かはわからない。どんな想いでこの舞台に立ったのか。話を聞きたくてミックスゾーンで待った。
競技を終えた選手たちが引き揚げてくる。左耳に白の補聴器をつけた選手がいた。
「取材させてもらってもいいですか?」
声をかけたこちらを驚いた様子で見つめた直後、池田は拍子抜けするほど明るい声で答えた。
「はい、もちろんいいですよ!」
その一言に、彼のキャラクターが表れていた。身長183センチ、体重130キロの恵まれた体格。底抜けに明るい表情が印象的だった。
「いやー、今回は初めてだったので少し緊張したかなと。目線が下に向きすぎたので、ふらついてファウルになっちゃって。2投目も投げ終わった後にビビッて引っ込んじゃったので。(自己採点は100点満点で)10点です」
初めてのインターハイ。緊張から1投目を失敗し、後がない状況の2投目で13メートル86をマークした。19位で予選敗退に悔しさを口にしつつも、「初めての経験だったので、楽しかったです」とどこか嬉しそうだった。
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)









