「練習は6、7割」も…初マラソン2時間26分の不破聖衣来に底知れぬ可能性 3週前に試練、敢えて止めた監督
陸上女子長距離の不破聖衣来(三井住友海上)が、初マラソンで適性を示した。8月30日の北海道マラソン(札幌・大通公園発着)で2時間26分4秒の2位。大会3週間前には“試練”が訪れ、万全の調整ではなかった。それでも42.195キロで示した強さは、今後の底知れぬ可能性を意味した。(取材・文=THE ANSWER編集部・上田 悠太)

「THE ANSWER 陸上PLUS|STORY」 北海道マラソン
陸上女子長距離の不破聖衣来(三井住友海上)が、初マラソンで適性を示した。8月30日の北海道マラソン(札幌・大通公園発着)で2時間26分4秒の2位。大会3週間前には“試練”が訪れ、万全の調整ではなかった。それでも42.195キロで示した強さは、今後の底知れぬ可能性を意味した。(取材・文=THE ANSWER編集部・上田 悠太)
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スタートラインに立った不破は、走る喜びに満ちていた。それは未知なる42.195キロの不安より、遥かに大きかった。
「8月に入ってからノーランにした日も、最高でも60分しか練習ができない日もあった。そういう制限を監督から受けた中でのレース当日でした。走ることが好きなので、意図的に距離を減らしたことで、ロングジョグがしたいっていう気持ちがどんどん強くなった。今回、42.195キロ走れるということで、すごくスタート前はワクワクしていた。逆に良かったのかなと思います」
実はレース20日前の8月10日。練習で思うように走れなかった。原因は貧血。鈴木尚人監督は翌11日から13日までの3日間、練習予定を白紙に戻し、一切走らない「ノーラン」で回復だけに徹した。
鈴木監督は当時について「もともと心肺機能は強い。体調が戻れば、走るとは思っていた。たしかに30キロ以降はどうかなとも思ったけど、(1キロ)3分30秒で押していける体の土台はちゃんとできていた。なので、ここは思い切って休みました」と話す。
「ノーラン」の3日間が終わった後も、当初、鈴木監督は「走る時間を朝40分、午後40分」と強く手綱を締めた。「そうやって時間を決めないと、彼女は走るのが好きだから、どんどん走ってしまうんですよ」とあえて強く止めた。
この“制限”が結果的に、不破の走りたい欲求を膨らませた。また、走れないつらさを知っているからこその感情だったのかもしれない。
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