NPB“指名漏れ”から台湾でプロに…逆輸入左腕が日本で待つドラフト指名 阿部雄大が歩く新たな道
10月22日に行われるプロ野球のドラフト会議まで、あと1か月ほどとなった。指名を目指す中には、日本以外の国ですでにプロ野球選手になった選手もいる。社会人野球のENEOSでエースとして投げた阿部雄大投手は今季、台湾プロ野球の富邦ガーディアンズでプロデビュー。8月にはNPBのファーム・リーグに参加するオイシックスに移籍した。ずっと目標だというNPB入りへ他人とは違うルートを歩く阿部に、台湾での経験を聞いた。

オイシックス入りの阿部、日本の社会人から台湾プロ野球選手になる新ルート
10月22日に行われるプロ野球のドラフト会議まで、あと1か月ほどとなった。指名を目指す中には、日本以外の国ですでにプロ野球選手になった選手もいる。社会人野球のENEOSでエースとして投げた阿部雄大投手は今季、台湾プロ野球の富邦ガーディアンズでプロデビュー。8月にはNPBのファーム・リーグに参加するオイシックスに移籍した。ずっと目標だというNPB入りへ他人とは違うルートを歩く阿部に、台湾での経験を聞いた。
阿部のオイシックス入りが発表されたのは8月17日。そこから4試合に登板し防御率3.18を記録。17イニングを投げて20個の三振を奪っている。左腕から力のある直球と、鋭く落ちるスプリットを武器に実績を積み上げている。
山形県の酒田南高から強豪ENEOSに進み、7年間プレーした。昨年はエースとしてチームの都市対抗本戦進出にも貢献し、NPBからのドラフト指名を待った。ただ10月の会議では名前を呼ばれず「やっぱり、悔しかったです」。そこで間髪入れずに、次のチャンスが飛び込んできた。
「ドラフトが終わって、その日のうちにもう、海外に行くかどうかという話になったんです。決める期限も迫ってましたし、野球をやるところを探さないとというのがあったので、迷っている暇もなかったですね」

そもそも、昨年のシーズンを迎える前から、海外でプロになるという選択肢が頭にあった。ENEOSの前監督で、現在はチームディレクターとして編成に携わる大久保秀昭氏から年明けに「もし指名がなかったら、海外はどうだ」という話をされたのだ。もちろん第一志望はNPBだが「ダメだったら行きたいです」と伝えていた。昨季は台湾だけでなく、アジア枠が創設された韓国プロ野球のチームも阿部の動向を注視していた。
育成枠のような立ち位置で富邦入りした阿部は、2軍で好投を続け信頼をつかむ。初めて1軍に上がったのは5月12日。中信兄弟戦に先発し、6回1/3を1安打無失点で初勝利を挙げた。そこから約3か月先発ローテーションを守り、10試合で3勝5敗、防御率4.44という成績を残した。現地メディアには、日本の社会人野球のレベルの高さに驚く記事が並んだ。
ただ、4つある台湾プロ野球の1軍外国人枠は回転が速い。少しでも調子を落とせば、新たな選手と交代させられる世界だ。さらに8月31日の時点でこの枠に残れないと、残りのシーズンは2軍でしかプレーできないという決まりもある。阿部は8月7日に米国人左腕のマティスと交代で2軍落ち。「8月31日の外国人枠に入れなかったので、じゃあ次どうするという話になって……」。代理人とも相談して浮上したのが、ドラフトまでの残り2か月をオイシックスで投げ、ドラフトに向けてアピールすることだった。
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)









