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バレー日本優勝後…フレンチジョーク連発の指揮官が穏やかに語った哲学「世間の目は必要ない」

バレーボール男子のアジア選手権の決勝が13日、福岡・北九州市立総合体育館で行われ、世界ランク6位の日本が同18位のイランを3-0(25-21、26-24、25-23)で撃破。連覇を達成し、2028年ロサンゼルス五輪の出場権を獲得した。日本を率いたフランス出身のロラン・ティリ監督は「フレンチジョーク」を連発。ユーモアの中に、安堵の色が交じった。

バレー男子日本代表のロラン・ティリ監督【写真:中戸川知世】
バレー男子日本代表のロラン・ティリ監督【写真:中戸川知世】

買取大吉 アジア男子バレーボール選手権大会 福岡2026

 バレーボール男子のアジア選手権の決勝が13日、福岡・北九州市立総合体育館で行われ、世界ランク6位の日本が同18位のイランを3-0(25-21、26-24、25-23)で撃破。連覇を達成し、2028年ロサンゼルス五輪の出場権を獲得した。日本を率いたフランス出身のロラン・ティリ監督は「フレンチジョーク」を連発。ユーモアの中に、安堵の色が交じった。

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 取材エリアに現れたティリ監督はご機嫌だった。「キセキです」といきなり日本語を披露。なぜ“奇跡”という言葉を選んだのか聞くと「唯一知っている言葉です」と報道陣を笑わせてから、こう続けた。

「本当に五輪出場権を獲得するのは簡単なことではないんですよ。本当に毎回苦しいんです。私たちは毎回終盤の2セットを取り切るために全力で戦っています。展開としては、2セット目、3セット目は負けていてもおかしくなかった。でもそれを取り切ることができたことが最終的に奇跡に繋がっているという認識でその言葉を使いました。もちろん、その前から作り上げたものですが」

 ユーモア溢れるフランス人監督。決勝トーナメント3試合を全てストレートで勝ち切ったことを尋ねられると、「結局、一番大変だったチームはオマーンだったということですよね」とニヤリ。今大会唯一1セットを落としたのが、世界ランク84位と格下相手の予選ラウンド初戦だった。笑いを取ると「すみません」と日本語で謝罪。「フレンチジョーク」と続け、またひと笑いを起こした。

 大会MVPを獲得した高橋藍が隣に現れれば、「ボスが来ましたよ。大丈夫ですか?」と自分の取材を切り上げ、高橋を囲むようにと報道陣に促した。

 就任初年度だった2025年の世界選手権。予選ラウンドで敗退となり、世間の目が厳しくなったと水を向けられると「あなたみたいにですよね?」と茶目っ気たっぷりに相槌を打った。記者から続いたのは、そのプレッシャーから少しは解放されたかの問い。62歳の指揮官は穏やかに自らの哲学を語り始めた。

「世間の皆さんの目がなくても、プレッシャーというのは自分自身でかけるもの。皆さんのプレッシャーは必要がないです。私は自分のやりたいようにやります。私の経験、私のバレーボールの知識全てをかけてコーチングをしているので、皆さんの知識だったり、世間のアドバイスだったりは全然あてにはしていないです」

 2021年東京五輪でフランスを金メダルに導いた名将は「監督としての功績は少しあるので」と再びおどけつつ、「でも確かに、いつも自分を疑っていますし、確信を持って必ずやっているわけではないです」と自問自答を繰り返し、指導にあたっていると明かした。硬軟織り交ぜた約10分間のインタビューから、指揮官の懐の深さがうかがえた。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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