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「怒って帰っちゃう人もいた」 駐車場不足の過去も…群馬に生まれたバスケ82億円アリーナの秘話

男子プロバスケットボールの新たなトップカテゴリー「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」が9月22日に開幕した。昨季までのB1で2年連続チャンピオンシップに進出した群馬クレインサンダーズは、初代王者を目標に掲げる。その挑戦を支える本拠地がオープンハウスアリーナ太田だ。

群馬クレインサンダーズの本拠地オープンハウスアリーナ太田。完成までの道のりとは【写真:(C)GUNMA CRANE THUNDERS】
群馬クレインサンダーズの本拠地オープンハウスアリーナ太田。完成までの道のりとは【写真:(C)GUNMA CRANE THUNDERS】

Bプレミア初代王者を狙う群馬…支える5000席アリーナ

 男子プロバスケットボールの新たなトップカテゴリー「B.LEAGUE PREMIER(Bプレミア)」が9月22日に開幕した。昨季までのB1で2年連続チャンピオンシップに進出した群馬クレインサンダーズは、初代王者を目標に掲げる。その挑戦を支える本拠地がオープンハウスアリーナ太田だ。

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 阿久沢毅社長は、1978年春の選抜甲子園で2試合連続本塁打を放ち、“王貞治2世”と呼ばれた桐生高(群馬)の元球児。35年間の教員生活を経て、59歳で異競技へ転身した。就任後に使用した公共体育館には、プロ興行を続ける上でそれぞれ課題があった。環境を一変させた新アリーナの構想は、高校野球の球場で交わされた偶然の会話から動き出した。(全3回の2回目)

 ◇ ◇ ◇

 阿久沢氏が2020年4月にクラブ運営へ加わった当時、本拠地はヤマト市民体育館前橋だった。駐車場不足は深刻で、コロナ禍で収容上限が約1500人に制限されていた頃も、観客が1000人を超えると車を収容しきれないことがあった。近隣の中学校にもスペースを借りて対応した。

「怒って帰っちゃう人がいたんです」

 観客が増えるほど、受け入れきれなくなる。駐車場を含む環境面の限界は、太田へ移る大きな理由になった。その後、クラブは本拠地を太田市へ移した。だが、新アリーナはまだ建設中。完成まで使用した太田市運動公園市民体育館にも、プロ興行を続ける上での課題があった。

これまでクラブで経験した苦労を語る阿久沢毅社長【写真:松本洸】
これまでクラブで経験した苦労を語る阿久沢毅社長【写真:松本洸】

「新しいアリーナができるまで、ここでやりますとリーグに認めてもらうところからでした。後付けでエアコンを入れたり、雨漏りをしのいだり。選手のシャワーは水が出ちゃうとか、いろいろありながらも何とかこぎつけました」

 前橋でも太田でも、公共体育館を継続的に使う難しさに直面した。ホームゲームを重ねるほど、体育館は地域の人々と共有する場所であるという現実に向き合うことになった。「年に1回なら計画的にできるけど、いつもそこでやると、他の種目にしわ寄せがいく」。

 施設面だけでなく、自治体の理解と支援も欠かせない。「街としてバックアップしてくれるアリーナがあるのは、本当に大きな助けになる」。では、なぜ移転先が太田となり、新アリーナの計画が急速に進んだのか。話は阿久沢氏が社長になる前年、2019年夏の高校野球にさかのぼる。

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