そりゃファンも驚くわ 偏差値71の高校で陸上日本一→東大理1に現役合格、全国2位に…究極の文武両道の思考力――東大・吉澤登吾
全国2位になっても、驚く様子はなかった。男子800メートル決勝で吉澤登吾(東大2年)が自己ベストを更新する1分47秒62で準優勝。陸上ファンを驚かせた。桐朋中、偏差値71ともいわれる桐朋高を経て、現役で東大理科一類に合格した異色のランナーだ。高校時代にはU20日本一にも輝いた。勉強も陸上も高い次元で追うスーパー東大生。その思考をたどると、目先の結果に一喜一憂しない独特の時間軸が見えてきた。

「THE ANSWER 陸上PLUS|STORY」 日本インカレ・日産スタジアム(9/5-7)
全国2位になっても、驚く様子はなかった。男子800メートル決勝で吉澤登吾(東大2年)が自己ベストを更新する1分47秒62で準優勝。陸上ファンを驚かせた。桐朋中、偏差値71ともいわれる桐朋高を経て、現役で東大理科一類に合格した異色のランナーだ。高校時代にはU20日本一にも輝いた。勉強も陸上も高い次元で追うスーパー東大生。その思考をたどると、目先の結果に一喜一憂しない独特の時間軸が見えてきた。
◇ ◇ ◇
「ま、こんなもんでしょうって感じです(笑)」
日本インカレ2位。自己ベストも更新した。日本一まで0秒28差。それでもレース後、口を開いた吉澤は達観していた。
「萬野さんにもう少しで行けそうではあったけど、実力を考えれば妥当なんじゃないですかね。PB(自己ベスト)も出たんで……こんなもんです」
1周目は速い流れで冷静に脚をため、残り1周でスパート。残り200メートルで3番手に浮上し、コーナーの出口で1人かわすと、1分47秒34で優勝した萬野七樹(関大3年)の背中を最後まで追って2位でゴールに飛び込んだ。
その経歴を記すと、驚くほどだ。
東京の難関・桐朋中時代から全国の舞台で活躍し、桐朋高3年はU20日本選手権を制し、インターハイ5位。8月下旬のU20世界選手権に出場した。陸上で世代トップの成績を残し、受験勉強に切り替えると、東大の理科一類に現役合格した。
1年目の昨季は、受験勉強のブランクでタイムは停滞したが、それも好機ととらえ、ウエイトトレーニングで体作りに着手。長い距離を踏む練習も積んだ。見た目にも筋量は増えた。
「1年目で早くタイムを上げようとか全く考えてなかった。本当にジョグだけして、ちょっと筋トレして、ゆっくりゆっくりベースを作ってきた。去年のタイムが悪くても僕としては何とも思ってないです」
そして、2年目にして日本インカレ2位に入った。ただ、見ているのは、来月でも来年でもない。
「本当に4年後、5年後とか、そういうレベルを見て計画を立てていきたい」。現在の男子800メートル戦線には、同い年の日本記録保持者・落合晃(駒大2年)という強力なライバルがいる。それでも「早く追いつこう」とは考えない。
「待っててもらってって感じです(笑)。将来しっかり追い越せばいい。焦らず焦らず。遠くを見てやれるのも自分の強みだと思います」
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)









