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モデルの娘も衝撃TKOに「カッコ良かった」 山本美優、家族に捧ぐ52歳の挑戦「まだまだ。行けるところまで」

レスリングの元世界女王で、総合格闘技でも活躍した山本美憂が15日、東京・後楽園ホールでプロボクサーとして国内デビューした。興行「DANGAN 9.15」で行われた女子フライ級4回戦で田口智香(花形)と対戦し、3回1分51秒でTKO勝ち。会場では娘でモデルの山本ミーアが観戦。3日後には美憂の弟・山本“KID”徳郁さんの命日を迎える。大切な家族に勝利を届けた。

山本美憂(左)の勝利を娘のミーアも喜んだ【写真:澤田直人】
山本美憂(左)の勝利を娘のミーアも喜んだ【写真:澤田直人】

女子フライ級4回戦、3月以来2度目のリング

 レスリングの元世界女王で、総合格闘技でも活躍した山本美憂が15日、東京・後楽園ホールでプロボクサーとして国内デビューした。興行「DANGAN 9.15」で行われた女子フライ級4回戦で田口智香(花形)と対戦し、3回1分51秒でTKO勝ち。会場では娘でモデルの山本ミーアが観戦。3日後には美憂の弟・山本“KID”徳郁さんの命日を迎える。大切な家族に勝利を届けた。

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 大きな歓声を浴びながら、日本のリングに立った。山本はKIDさんの写真が入ったTシャツを着て登場。初回から果敢に攻め立て、左右の重いパンチを浴びせた。3回には左フックでダウンを奪う。立ち上がった田口に右フックを浴びせ、2度目のダウンを奪取。レフェリーが試合を止めた。

 勝利の瞬間、山本の目には涙が浮かんだ。「夢のようです」。リング上でそう語ると、「次の試合も楽しみにしてください」と笑顔で呼びかけた。

 レスリング世界選手権で3度の優勝を果たし、2016年に総合格闘技(MMA)へ転向。MMA引退後はプロボクシング挑戦に向けてトレーニングを重ね、今年3月28日にオーストラリア・シドニーでプロデビューした。デビュー戦は1-2の判定負け。それでも国内デビューに向けて、元世界3階級制覇王者・長谷川穂積氏が会長を務めるKOBE長谷川ボクシングジムで練習に励んできた。

「ボクシングは凄く憧れで夢だった。ここまで来るのにいろんな人が頑張ってくれて。ありきたりではあるんですけど感謝しかないです」

 52歳42日でのリング。国内プロボクシングの公式戦出場の最年長記録は元WBO女子アトム級王者・池山直(52歳27日)だったが、これを更新した。

 18日はKIDさんの命日。胃がんのため、41歳という若さでこの世を去って8年となる。ボクシングで新たな一歩を踏み出した山本は「KIDができなかったことをやったんで、自慢します」「Tシャツも販売します!」と冗談めかし、笑いを誘った。

 会場で観戦したミーアは試合後、サインや写真撮影などファンへの対応を続ける母をサポートした。勝利を見届けた娘は「すごくかっこよかったです」とにこやかな表情。その上で「でも、次はもっと強く、やりたいことをやって、後悔なく絶対に勝ちます。応援よろしくお願いします」と母を思うように期待し、願った。

 山本はこの日の出来を「(自身の動きが)スローモーションのような試合」と厳しく振り返る。地域タイトルの獲得も視野に入れ「私的にはまだまだ。行けるところまでやります!」と力を込めた。周囲の感謝を胸に、52歳の新たな挑戦が大きく動き出す。

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)

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