ショット直前にギャラリー転倒のハプニング「大丈夫ですか」 1打差でメジャーV逸も…28歳・勝みなみが“魅せた”人間性
国内女子ゴルフの今季メジャー2戦・ソニー日本女子プロゴルフ選手権は13日まで石川・片山津GC白山Cで開催され、山下美夢有(花王)の優勝で幕を閉じた。山下を含めて米ツアーを主戦場とする11人も参戦。28歳の勝みなみ(明治安田)は同ツアーでの実績が評価され、「アジア枠」の権利で出場し、1打差でプレーオフ(PO)進出を逃す3位だった。実力の高さをあらためて示したが、コース内外で「優しさ」も見せていた。その一端を紹介する。(取材・文=柳田通斉)

ソニー日本女子プロゴルフ選手権
国内女子ゴルフの今季メジャー2戦・ソニー日本女子プロゴルフ選手権は13日まで石川・片山津GC白山Cで開催され、山下美夢有(花王)の優勝で幕を閉じた。山下を含めて米ツアーを主戦場とする11人も参戦。28歳の勝みなみ(明治安田)は同ツアーでの実績が評価され、「アジア枠」の権利で出場し、1打差でプレーオフ(PO)進出を逃す3位だった。実力の高さをあらためて示したが、コース内外で「優しさ」も見せていた。その一端を紹介する。(取材・文=柳田通斉)
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最終日の4番パー4。勝は第1打を左に曲げ、ボールは木々の間に落ちていた。幸いスイングはできたが、前方にも木があり、枝がせりだしている。リカバリーには、低弾道かつ距離も求められる第2打。集中力を高めていたその時だった。
「ガシャン」
自身の後方にいた男性が転倒。勝は誰よりも早く「大丈夫ですか」と反応し、駆け寄った。その男性にケガがないことを知ると笑顔を見せ、アドレスに入ってイメージ通りのショットを披露。ボールをグリーン手前のラフまで運び、パーセーブでギャラリーの声援に応えていた。
取材対応では、いつも通り記者の顔をしっかりと見て返答した。1打差でPO進出を逃した直後も真摯に対応。「前半に1メートルぐらいのパーパットを外して、それからショートパットを自信を持って打てなくなりました」などと分かりやすく説明した。
その上で「4日間、楽しくプレーできて自信になりました。また、TOTO(ジャパンクラシック)でよろしくお願いします」。11月5日から茨城・太平洋C 美野里Cで開催される日米ツアー共催大会への出場を自ら取材陣に伝えた。優勝できなかった悔しさを抱えながら、努めて明るい口調にしていた。
初日のラウンドを終えた後は、皆吉愛寿香が4位発進したことを知って「うれしいです」と声を弾ませた。同じ鹿児島県出身で同じゴルフ場で練習していた縁もあり、「向こう(米国)にいる時もよく順位の速報をネットで調べています」と明かした。
勝はその人間性で多くの選手から慕われているが、久しぶりに国内ツアーの試合に出ると、「初めまして」の選手が多くなっているという。同組になると分かってからは、当人のプロフィールをリサーチ。理由は「会話がちゃんとできるように」だという。
かつて宮里藍の父でコーチの宮里優氏は「子どもたちには『ゴルファーの前に人格者であれ』と言い続けてきました」と話していた。気遣いのあふれた勝はまさに「人としてリスペクトできるゴルファー」。その姿勢は、今後も他の選手に「良い影響」を与えていくことだろう。
(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
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