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井上拓真、天心戦へ掲げた“攻撃的ボクサー像” スタイル磨いて狙う「何もさせない」完封劇

ボクシングのWBC世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が15日、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。27日に江東区のTOYOTA ARENA TOKYOで行う同級タイトルマッチで同級1位・那須川天心(帝拳)との再戦を迎える。自らのスタイルを磨き上げ、再び那須川を完封する。興行はPrime Videoで生配信。戦績は30歳の井上が22勝(5KO)2敗。28歳の那須川が8勝(3KO)1敗。

所属ジムで練習を公開した井上拓真【写真:澤田直人】
所属ジムで練習を公開した井上拓真【写真:澤田直人】

9月27日に井上拓真VS那須川天心

 ボクシングのWBC世界バンタム級王者・井上拓真(大橋)が15日、横浜市内の所属ジムで練習を公開した。27日に江東区のTOYOTA ARENA TOKYOで行う同級タイトルマッチで同級1位・那須川天心(帝拳)との再戦を迎える。自らのスタイルを磨き上げ、再び那須川を完封する。興行はPrime Videoで生配信。戦績は30歳の井上が22勝(5KO)2敗。28歳の那須川が8勝(3KO)1敗。

 約10か月ぶりの再戦を前に、井上は落ち着いた表情を浮かべていた。公開練習では那須川陣営が視察に訪れた中、シャドーとミット打ちをそれぞれ1ラウンドずつ披露。軽めの練習で手の内は明かさなかったが、ジャブやストレートを打ち込み、鋭いミットの音を響かせた。

「コンディションはすごく良い状態で仕上がっています。一戦目と変わらずただやるだけ。ただ天心に勝つだけです」

 井上は昨年11月、同級王座決定戦で那須川と激突。的確なボディーや右ストレート、アッパーなどで支配し、3-0(116-112×2、117-111)と大差の判定でベルトを手にした。今年5月の前戦では元4階級制覇王者の井岡一翔(志成)から2度のダウンを奪い、3-0(118-108、119-107、120-106)の完勝で初防衛に成功していた。

 対する那須川は井上戦でキャリア初黒星を喫した後、元2階級制覇王者フアンフランシスコ・エストラダ(メキシコ)を圧倒して9回TKO勝ち。再起を果たした那須川は井上に対し「自分が自信をつけさせてしまった。世界をひっくり返す」と雪辱への思いを口にしている。

 この言葉を受け、井上は「天心戦でモチベーションも上がりましたけど、簡単にはひっくり返らねぇぞと。井上拓真っていう壁は大きいぞというのをしっかり見せつけていきたい」と静かに闘志を燃やす。

 決して驕らず、過信もしない。強者を2戦連続で退けた中で「自信と自信過剰の違い」について聞かれると、24年10月に対戦した元WBA世界バンタム級王者で現同級1位の堤聖也(角海老宝石)との一戦を引き合いに出した。

「堤戦で負けて全部思い知っている。自信過剰とか、そんなことでつまずいている暇はないです」

 苦い経験を糧にしながら自身のスタイルに磨きをかけてきた。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の弟ではなく、既に世界王者の井上拓真として地位を確立している。その上で「自身のボクシング」について改めて聞かれると「打たせないで打つ。その中でしっかり攻撃的な部分を見せられるボクサーになりたい」と描く。今後についても「まだ完成ではなく伸びしろもあると思っている。まだ成長できます」と先を見つめた。

 負けられない大一番を前に、那須川との決着のイメージについては「もちろん流れではKOを狙っていきたい。でもまずは完封で。何もさせないで勝ちます」と強調。“神童”を再び退け、自分の色をさらに濃くしていく。

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)



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