桑木志帆が“全英女王対決”制し4位発進! 「秘密の新打法」で難コース攻略、史上2人目の快挙へ
国内女子ゴルフの今季メジャー第2戦・ソニー日本女子プロゴルフ選手権初日が10日、石川・片山津GC白山C(6755ヤード、パー72)で開催された。8月の海外メジャー・全英女子オープンを制した桑木志帆(大和ハウス工業)は6バーディー、2ボギーの68で回って4アンダーとし、首位に3打差の4位で発進した。首位は65の7アンダーで回ったサイ・ペイイン(台湾)で、前半の9ホールでの大会新「29」をマークした。

ソニー日本女子プロゴルフ選手権初日
国内女子ゴルフの今季メジャー第2戦・ソニー日本女子プロゴルフ選手権初日が10日、石川・片山津GC白山C(6755ヤード、パー72)で開催された。8月の海外メジャー・全英女子オープンを制した桑木志帆(大和ハウス工業)は6バーディー、2ボギーの68で回って4アンダーとし、首位に3打差の4位で発進した。首位は65の7アンダーで回ったサイ・ペイイン(台湾)で、前半の9ホールでの大会新「29」をマークした。
最終9番パー5。桑木は3メートルのバーディーパットを沈めた。おなじみとなった黄色のボールを拾い上げてニコリ。同組で71の1アンダーで終えた山下美夢有とハグし、健闘をたたえ合った。
前年の全英女子オープンを制した山下と今年の勝者となった桑木が同組。山下の母親・有貴さんが石川・七尾市出身という縁もあり、スタート前から大勢のギャラリーが2人の動きに注目した。桑木自身も山下とラウンドできることを喜んでいた。
「美夢有さんのスイングが好きですし、リズムが一定なところも参考にさせてもらいました」
山下は国内ツアー13勝の元年間女王で米ツアー2勝。桑木にとっては背中を追う先輩だが、この日はギャラリーをうならせた回数で上回り、山下本人に「(桑木は)すごくプレーが安定していました」と言わしめた。
象徴的だったのはラフからのアプローチ。インスタートで3ホール目の12番パー4では、グリーン手前からピンまで22ヤードの第3打をピッチエンドランでピタリと寄せた。18番パー4では、グリーン右から9ヤードの第3打をフワリと上げてカップインさせた。いずれも深いラフで「ボールが埋まった状態」からの一打だった。
「どちらもコーチから教わった新しい打ち方ですが、詳しいことは秘密です(笑)。12番では48度(ウェッジ)、18番では58度を使いました」
昨季から契約している岩本砂織コーチは高校卒業後に渡米してゴルフを始め、レッスンも学んだベテラン。今回は前週のうちから桑木と会場入りしてコースをくまなくチェックしていた。そして、「勝負の決め手は、グリーン周りにある深いラフからのアプローチ」と判断し、ハンドダウンでひざを曲げてヒール側からしっかりとヘッドを入れる打法を伝えていた。
それを短期間で会得できた桑木は、「センス抜群で努力の天才」と称されている。その評価を体現するようにラウンド後も岩本コーチとともにアプローチ、パットを中心に練習を重ねていた。
海外メジャー優勝を達成した年に国内メジャーも制した選手は、1977年に全米女子プロ選手権、日本女子プロ選手権、日本女子オープンで優勝した樋口久子のみ。勝てば史上2人目になる。初日について「自己評価は結構高いです。うまくまとめられたと思います」と言った桑木は、樋口に続く快挙への意欲を問われると、「(意識は)ないです。まだ初日なのでおとなしくしておきます」と笑って返した。
その瞳の奥には確かな自信が宿っていた。コンディションも上がり、心技体が噛み合い始めた23歳。狙うのは頂点のみだ。
(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
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