「続けたいです」比嘉大吾が絞り出した言葉 4連続の世界挑戦失敗も…野木トレーナーが「誇らしい」と言う理由
ボクシングのWBA世界バンタム級王座決定12回戦が20日、東京・両国国技館で行われ、同級2位・比嘉大吾(志成)が同級1位・増田陸(帝拳)に1-2(115-113、111-117×2)で判定負け。世界王座までまたしても、あと一歩及ばなかった。戦績は30歳の比嘉が21勝(19KO)4敗3分、28歳の増田が11勝(9KO)1敗。ここまで幾多の困難を共にしてきた野木丈司トレーナーは、いったいどんな思いで戦いを見守ったのか。

WBA世界バンタム級王座決定12回戦
ボクシングのWBA世界バンタム級王座決定12回戦が20日、東京・両国国技館で行われ、同級2位・比嘉大吾(志成)が同級1位・増田陸(帝拳)に1-2(115-113、111-117×2)で判定負け。世界王座までまたしても、あと一歩及ばなかった。戦績は30歳の比嘉が21勝(19KO)4敗3分、28歳の増田が11勝(9KO)1敗。ここまで幾多の困難を共にしてきた野木丈司トレーナーは、いったいどんな思いで戦いを見守ったのか。
最終12ラウンド。リング上では壮絶な激闘が繰り広げられていた。
序盤は比嘉が低い姿勢で増田の出方を探り、右ストレート、右フックを当てる。4回、相手の左を機能させない距離に詰め寄り、コーナー際でラッシュを放った。
だが、重い拳を持つ増田の攻撃にペースをつかみ切れない。高く保ったガードの上から強打を浴びた。加えて、6回に偶然のバッティングで左まぶたの上をカット。顔を血で赤く染めながらも圧力をかけ続ける。その背中を「大吾」コールや地元・沖縄の指笛が後押しした。そして最終12回。
「勝負してこい」
「はい!」
野木トレーナーが短いやり取りの後で比嘉を送り出すと、これまで以上の力強い目で見返してきた。さっきまで流れていたまぶたの血も止まっていた。
「あの血は半分、大吾が止めているんですよ。天然のアドレナリン。闘争心で」
大歓声の中、リングでは2人が拳を交える鈍い音が響く。激闘は判定にもつれ込み、ジャッジ2者が増田を支持した。比嘉は視線を落とし、悔しさをにじませてリングを後にした。
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