逆輸入の秋次克真「お父さん、お母さんの目の前で…」 米国で活動、2度目の凱旋試合で5回TKO勝ち「不安でした」
ボクシングのノンタイトル119ポンド(約53.9キロ以下)契約8回戦が20日、東京・両国国技館で行われ、WBO世界バンタム級10位の秋次克真がヘルラン・ゴメス(フィリピン)に5回2分33秒でTKO勝ちした。秋次は和歌山出身ながら米国で活動する“逆輸入”選手。2度目の凱旋試合で確かな存在感を示した。戦績は28歳の秋次が15勝(5KO)1敗、26歳のゴメスが14勝(10KO)4敗。

和歌山出身→米国で頭角、次は日本人と?「できるならぜひ」
ボクシングのノンタイトル119ポンド(約53.9キロ以下)契約8回戦が20日、東京・両国国技館で行われ、WBO世界バンタム級10位の秋次克真がヘルラン・ゴメス(フィリピン)に5回2分33秒でTKO勝ちした。秋次は和歌山出身ながら米国で活動する“逆輸入”選手。2度目の凱旋試合で確かな存在感を示した。戦績は28歳の秋次が15勝(5KO)1敗、26歳のゴメスが14勝(10KO)4敗。
覚悟を結果で示した。サウスポーの秋次は序盤から攻め立て、左ボディーを突き刺す。しかし、偶然のバッティングで初回から左まぶたの上を切った。2回はコーナー際に追い込みアッパーと左ボディーを浴びせた。会場の至る所から飛ぶ「克真!」とのエールに背中を押された。
3回は左フックを顔面に当て相手をぐらつかせた。5回には右目の上をカットするアクシデントもあったが、意に介さない。左右のコンビネーション、左フックで的確に顔面を捉えると、レフェリーが試合を止めた。
両手を掲げた秋次はリング上でインタビューを受け「不安でした。初の負けを経験して、新しいコーチに変えて準備期間もそこまでなかった」と複雑な思いを口にした。その上で「今までで一番うれしい勝利。お父さん、お母さんの目の前で勝てた。自分によくやったといいたいです」と胸を張った。声援については「家族、友人じゃない場所からも聞こえてきて、めちゃくちゃうれしかったです」と笑顔を見せた。

秋次はボクシングの名門・興国高校(大阪)に入学するも、当時は補欠で思うような成績を残せなかった。中退を決断し渡米すると、2018年にプロデビューした。金銭面やマッチメークの面で苦労してきたが、現地で実績を重ね、米国でも一目置かれる存在に。元世界3階級制覇王者の中谷潤人(M.T)や、元WBC世界フェザー級王者マーク・マグサヨ(フィリピン)とスパーリングで拳を交えた。
今年4月には8年ぶりに帰国し、初の凱旋試合を行った。元世界バンタム級ランカーのホセ・カルデロン(メキシコ)と対戦したが、タフな相手に苦しみ判定負けを喫した。この試合を機に、デビュー以来指導を受けていたコーチと別れ、新たな指導者のもとで拳を磨いてきた。
今後の対戦相手については「チャンピオンを目指してやっていますが、僕はまだ名前を出すレベルでもない。一つずつ勝ってから。誰でもやります」と冷静に語った。その上で群雄割拠の日本のバンタム級について「堤(聖也)選手もかみ合うと思う。増田選手、比嘉選手の勝者ともやってみたい。日本人と戦ったら、自分がどのぐらいの位置にいるか知れる。できるならぜひ」とアピールした。
環境を変え新体制でつかんだ価値ある勝利。さらなる飛躍を目指す。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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