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「続けたいです」比嘉大吾が絞り出した言葉 4連続の世界挑戦失敗も…野木トレーナーが「誇らしい」と言う理由

今回で4戦連続の世界挑戦となった比嘉(右)【写真:山口比佐夫】
今回で4戦連続の世界挑戦となった比嘉(右)【写真:山口比佐夫】

計量失敗の失態…愛弟子にかけた「絶対やりたくなる」

 野木トレーナーは比嘉を、18歳のプロデビュー当初から指導してきた。二人三脚で走り、世界王者にまで押し上げ、15戦連続KO勝ちの日本タイ記録をともに築き上げた。

 しかし、2018年4月、世界フライ級王座3度目の防衛戦で計量失敗。比嘉は王座を剥奪され、試合にも敗れた。世界戦では日本人初の失態。サポートしきれなかった責任があった。

「絶対やりたくなる。一緒に練習しよう」

 闘志を失った愛弟子を懸命にリングに引き止め、再びタッグを組んだ。日本ボクシングコミッション(JBC)からの処分を経て、20年2月に復帰戦。実績を重ねると24年9月に世界戦のチャンスが巡ってきた。ところが、結果は武居由樹(大橋)を相手に判定負け。続いて親友の堤聖也(角海老宝石)、アントニオ・バルガス(米国)との世界戦も2試合連続で引き分けた。

 今回で4戦連続の世界挑戦は異例で、日本人初。比嘉は誰も味わったことがない悔しさを感じながらも、前に進む決断をした。

「続けたいです」

 涙ながらに絞り出したひと言に、野木トレーナーは特別な重みを感じたという。

「うれしかったです。自分で世界チャンピオンを狙って、ここ4戦で一番悔しいと思うんですよ。だから『続ける』というのは価値のある言葉。そういう言葉を聞いて、僕もすぐに奮い立ちそうな感覚です」

 また、比嘉が最終12回の前に見せた“強い目”を振り返り「大吾を誇らしく思っています」と胸を張った。

 一方で自身の立場は冷静に見つめている。今後については「結果を出せないトレーナーというのは、非常にシビアだと思う。そこら辺は、話し合っていきます」と口にした。

 何度も立ち上がってきた師弟の絆は途切れない。野木トレーナーは最後に報道陣に向かって静かに頭を下げた。

「今後とも、比嘉大吾をよろしくお願いします」

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)



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