米記者たちもこぞって称賛「イノウエはあらゆる意味で、真の戦士だ」

　また、米スポーツ専門局「FOXスポーツ」オーストラリア版は「『ボクシングは簡単じゃない』無敗のスーパースター、オッズ100-1の格下相手に衝撃のダウンも切り抜ける」との見出しで報道。「8回開始から45秒、王者の強烈な連打にカルデナスは耐えることしかできなかった」「イノウエは2回、圧倒的な格下の左フックに倒れ、キャリア2度目のダウンを喫した。だが、修正すると終始攻勢を続けた」などと伝えた。

　カルデナス戦の勝利にはX上の米記者たちも大興奮。全米ボクシング記者協会のショーン・ジッテル記者は「イノウエはあらゆる意味で、真の戦士だ。序盤のダウンから起き上がってからは、凄まじい猛攻。フェリックス・トリニダードやファン・マヌエル・マルケスが試合序盤にダウンを喫しながらも猛烈な勢いで復活する様子を彷彿とさせる」と歴代のレジェンドたちになぞらえた。

　さらに米専門メディア「ボクシングシーン.com」のランス・パグマイア記者は「驚くべき、心揺さぶられるバトルはイノウエが8回TKO勝ちした」と感嘆。米国の著名なボクシングジャーナリストのダン・ラファエル氏は「完璧なタイミング。イノウエがセンセーショナルな試合で王座防衛に成功！　両者ともにダウンする素晴らしい試合だ！　イノウエとカルデナスよ、ありがとう」と両者を称えている。