尚弥戦興行で鮮烈米デビュー KO勝率92.3%、5度ダウン奪取の後輩・中野幹士を村田諒太が絶賛「完璧なアピール。大成功ですよ」
ボクシングの東洋太平洋フェザー級(57.1キロ以下)王者・中野幹士(帝拳)が4日(日本時間5日)、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで元WBO北米同級王者ペドロ・マルケス(プエルトリコ)との同級10回戦に臨み、4回1分58秒TKO勝ちした。「鉄の拳」の異名を持つ29歳。ダウン経験のない相手から5度もダウンを奪ってみせた。ロンドン五輪金メダリストで元WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太氏も米デビュー戦を絶賛。「完璧なアピールと言っていいですね」と8連続KO勝利という結果を振り返った。

井上尚弥VSカルデナス前座で中野幹士が米デビュー
ボクシングの東洋太平洋フェザー級(57.1キロ以下)王者・中野幹士(帝拳)が4日(日本時間5日)、米ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで元WBO北米同級王者ペドロ・マルケス(プエルトリコ)との同級10回戦に臨み、4回1分58秒TKO勝ちした。「鉄の拳」の異名を持つ29歳。ダウン経験のない相手から5度もダウンを奪ってみせた。ロンドン五輪金メダリストで元WBA世界ミドル級スーパー王者・村田諒太氏も米デビュー戦を絶賛。「完璧なアピールと言っていいですね」と8連続KO勝利という結果を振り返った。
ド派手に強打を見せつけた。サウスポーの中野は2回、ガードの間からワンツーを突き刺した。マルケスに膝をつかせ、ダウンを先取。再開後も猛攻に出ると、近距離からの左ストレートで再び膝をつかせた。3回も隙間を縫う左アッパーで3度目のダウン。会場から歓声が響く中、4回は左ボディーを突き刺した。再開直後に右ボディーで相手は悶絶。ダウン5度の完勝を決め、コーナーによじ登った。
帝拳の先輩で、興行を独占生配信したPrime Videoで解説を務めた村田氏は「完璧なアピールと言っていいですね」と絶賛。「相手のパンチ力はあったのでこの距離が怖いというのはあったけど、攻撃に重点を置いたのでは」と積極的なスタイルを分析した。
これで戦績は29歳の中野が13勝(12KO)、30歳のマルケスが16勝(10KO)2敗。ダウン経験のない相手を下し、KO勝率は92.3%となった。村田氏は世界戦について「可能性あると思いますよ。でも今のフェザー級は面白い王者がたくさんいるんですよ」と猛者揃いの階級であることを紹介。「そこに絡もうとすると、もうひとアピールが必要。その足掛けだった。それを考えると大成功ですよ」と前進するアピールになったと断言した。
「素晴らしい。内容も完璧。世界ランクで認められる選手に勝てば、王者とやれば面白いんじゃないかとなれば……いや、ならないといけないと思います」
村田氏は改めて強調。初めて海外で試合をした中野は昨年9月に東洋太平洋王座を獲得し、今年1月に初防衛に成功した。IBF8位、WBAとWBCが10位、WBO11位と全4団体で世界ランク入り。「鉄の拳」の異名を持つ男は試合後の取材で、IBF王者アンジェロ・レオ(米国)戦について問われ「もちろん」と意欲。どのような試合をしたいかという問いには「終わってから考えたい。どのくらい先か考えたら一日一日を無駄にしてしまうので、すぐに組まれてもいいように毎日頑張ります」と話した。
(THE ANSWER編集部)