心震わせた中谷潤人の挑戦「どれだけの人が…」 33戦目、初黒星も…送られた5.5万人の拍手が“問い”への答えだ
その挑戦は多くの心を震わせた。ボクシングの元世界3階級制覇王者の中谷潤人(M.T)が2日、東京ドームで世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に0-3判定で敗れた。プロ33戦目で初めて刻まれた黒星。しかし、異色なキャリアで積み上げてきたボクシング人生を“史上最高の日本人対決”という大舞台でリングにぶつけた。

世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチ
その挑戦は多くの心を震わせた。ボクシングの元世界3階級制覇王者の中谷潤人(M.T)が2日、東京ドームで世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)に0-3判定で敗れた。プロ33戦目で初めて刻まれた黒星。しかし、異色なキャリアで積み上げてきたボクシング人生を“史上最高の日本人対決”という大舞台でリングにぶつけた。
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5万5000人が見守った世紀の一戦。中谷はゴングが鳴った直後から、井上とハイレベルな技術戦を繰り広げた。素早いフェイントの応酬、駆け引きに観客は息をするのも忘れた。一瞬の隙にボディーストレートを浴びるなど、序盤にポイントを奪われた。
中盤以降は徐々にギアを上げた。長いリーチから連打を浴びせ、チャンピオンの左目を赤く腫らした。8回、攻め込んできた井上にカウンターを2発放つも、するりと避けられた。互いに打っては交わしての連続。激闘のさなか、2人は笑みをこぼした。最強の男とその座を奪おうとする男。最高峰の戦いはドームを熱狂で包み込んだ。
終盤戦。10回に偶然のバッティングで眉間から流血するアクシデント。迎えた11回、重いアッパーを被弾し、左目がふさがった。それでも最終12回まで戦い抜き決着は判定へ。結果は0-3の完敗。目指していた4本のベルトに手は届かなかったが、大歓声の中、清々しい表情を見せた。
激闘後、会見場では中谷が眼窩底骨折の疑いで病院に直行するとのアナウンスがあった。しかし、急遽5分ほどの会見を実施することに予定変更。眉間から流れる血を抑えながら席についた。
「5万5000人のお客さんの前と、PPVで見てくださった皆さんの前で戦えたことを光栄に思います」
冒頭、口をついたのは感謝の思いだった。対峙した井上について「色んな事を想定して準備してきたので驚きは感じなかった」と振り返る。その上で「さすがチャンピオン、うまさがあってボクシングをつくっていくのが上手だった」と敬意を示した。
敗北の悔しさ以上に全てをかけてきた者がたどり着く納得が滲んでいた。
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