広場恐怖症で900キロ超を車移動も…1年ぶりV、菅沼菜々を支える父の感慨 アイドル活動と“週7トレ”両立サポート
国内女子ゴルフツアーのNTTドコモビジネスレディス最終日が3日、千葉・浜野GC(6704ヤード、パー72)で行われた。2打差の首位で出た菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が7バーディー、1ボギーの66で回り、通算18アンダーでツアー4勝目を飾った。1年前、同じ浜野GCで開催されたパナソニックオープンレディース以来の勝利。菅沼の幼少期から二人三脚で歩んできた父・真一さんが「今の思い」を語った。

NTTドコモビジネスレディス最終日
国内女子ゴルフツアーのNTTドコモビジネスレディス最終日が3日、千葉・浜野GC(6704ヤード、パー72)で行われた。2打差の首位で出た菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)が7バーディー、1ボギーの66で回り、通算18アンダーでツアー4勝目を飾った。1年前、同じ浜野GCで開催されたパナソニックオープンレディース以来の勝利。菅沼の幼少期から二人三脚で歩んできた父・真一さんが「今の思い」を語った。
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菅沼の表彰式を見届けると、真一さんが実感を込めた。
「本人がアイドル活動といった発信をしている中では、アンチも多くいます。そういう声を払しょくするには練習をしていくしかないわけで、オフの期間も週7、週6で続けていました。そして、こうして勝つことでアンチの人が応援に回ってくれる。そうなってくれたらうれしいです」
菅沼は、高校時代に公共交通機関や閉鎖空間に対する強い恐怖を抱える「広場恐怖症」を発症。以降、安心できる移動手段は真一さんが運転する車のみになった。プロテストには2018年7月に一発合格。2シーズン目までは父娘2人でツアーを転戦していた。今はマネジャーも運転を手伝ってくれているが、体づくりやラウンド中のサポートなどは真一さんが主に担当している。
「オフの間は同じトレーナーさんのもとでトレーニングをしていました。シーズン中は3つのエリアに分けて、それぞれに1人のトレーナーさんがついてくれています。管理栄養士さんもついてくださっていますが、毎週は来られないので必要な補食を私が用意しています。糖分を得るためのスポーツカステラ、チューブに入っているハチミツ、クエン酸、アミノ酸などです。とにかく体重を落とさないようにしています」
一昨年、菅沼がスランプに陥った際、真一さんはゴルフが嫌になっているその姿を見て、「いつ辞めてもいいよ」と伝えていたという。「本人の人生ですから、自分が決めたのなら受け入れるつもりでした」。だが、菅沼は「もう1度、頑張る」と決めて1年前に復活を遂げた。その後は体力不足を自覚し、ハードなトレーニングを重ねて「今世紀最高に調子がいい状態」にしている。
そんな愛娘を真一さんは見守り、「続けるなら全力でサポートしていく」と決めている。
「広場恐怖症を発症する前は海外遠征もしていましたし、今も行きたい気持ちはあると思います。薬を飲めば症状は完治できるとも聞いています。でも、ドーピングや副作用の問題もあるので試合に出続ける状態ではそれができません。その分、本人はアイドル活動や寄付活動を頑張っているのだと思います」
菅沼は航空機、もしくは船に乗らざるを得ない沖縄、北海道での試合は欠場。だが、今月15日から福岡で開催のSky RKBレディスクラシックには出場する。翌週は千葉開催のブリヂストンレディスだ。福岡から千葉への移動は、直線距離にして900キロ超になる。
「はい。また、長距離を運転します」
真一さんは57歳にしてスリム体型。娘を守るべく、自身の健康維持にも努めている。
(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)
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