サッカーGKから転向理由は「靴(32cm)がない」 中学で195cm、8年で日本代表になり伝えたいこと――サントリー・鬼木錬
バレーボールのSVリーグは17日、横浜アリーナで男子チャンピオンシップファイナル(決勝)の第3戦が行われ、レギュラーシーズン首位のサントリーサンバーズ大阪が同2位の大阪ブルテオンに0-3(22-25、20-25、18-25)で敗れたものの、優勝した昨季に続く決勝進出で準優勝となった。ミドルブロッカーの25歳・鬼木錬は高校からバレーを始めた異色の経歴の持ち主。競技歴わずか8年でリーグ連覇、日本代表まで上り詰めた。

SVリーグ男子チャンピオンシップファイナル
バレーボールのSVリーグは17日、横浜アリーナで男子チャンピオンシップファイナル(決勝)の第3戦が行われ、レギュラーシーズン首位のサントリーサンバーズ大阪が同2位の大阪ブルテオンに0-3(22-25、20-25、18-25)で敗れたものの、優勝した昨季に続く決勝進出で準優勝となった。ミドルブロッカーの25歳・鬼木錬は高校からバレーを始めた異色の経歴の持ち主。競技歴わずか8年でリーグ連覇、日本代表まで上り詰めた。
「本当に悔しいです」。連覇を逃し、無念の表情を浮かべる鬼木の脳裏には、自身のブロックの上や横を抜けるアタックがよぎる。「ファイナルの舞台はそういうところまで突き詰めないと勝てない」。試合後の言葉には悔いが残ったものの、1ブロックを含む4得点と要所で効果的なプレーを披露。SVリーグ初代王者として挑んだシーズンで役割を果たした。
国内最高峰SVリーグの強豪でプレーする選手としては異色の経歴の持ち主だ。すでに195センチあった中学ではサッカー部に所属し、GKとしてプレー。祐誠高(福岡)からバレーボール転向を決めた。それも理由は「靴のサイズがなかったから」。足のサイズが「32センチ」ということもあり「バレーボールシューズか、バスケットシューズしかなくて……」。204センチ、114キロまで成長した鬼木は苦笑いを浮かべ、当時を振り返る。
ただ、バレーは素人。「体育の授業でやったことがあるくらいで、本当に全然知らない状態からのスタートでした」。それでも長身を活かしたプレーやレシーブなどの基本的なスキルを重点的に練習し、短期間でメキメキと成長。競技歴1年半でU-19日本代表に招集された。日本体育大卒業後、サントリーに誘われ入団を決意。高校から始め、わずか7年でのプロ入りに「あ、自分に(オファーが)来るんだ、と。ビックリの方が強かったですね」と驚きが隠せなかった。
そんなキャリアだからこそ、伝えられることがある。2024年のパリ五輪、日本は海外開催では歴代最多となる45個のメダルを獲得。新競技も採用され、多様なスポーツが選択にあるからこそ、競技選びに迷うこともある。新しいスポーツをゼロから始める不安や、今の競技に限界を感じて悩みを抱えることもあるだろう。鬼木が何よりも伝えたいのは「楽しむことの大切さ」だ。
「やらなきゃいけないっていうことよりも、自分のやりたいように、のびのびやれるほうが、絶対に楽しいし、成長できると思うので。自分も楽しいからこそ、もっと頑張ろうという気持ちになれた。楽しむことは忘れないでほしいなと思います」
サントリー入団後は2度の日本一に貢献。2024年には日本代表に初選出された。しかし、以降は代表から遠ざかっており「(再び)日本代表に入って、オリンピックに出て金メダルを取ることが目標です」とキッパリ。「32センチの足」が運命を変えてから10年、今度は世界一を目指してさらなる高みへ挑み続ける。
(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)
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