シカゴ衝撃、村上宗隆の故障に3つの落とし穴 焦れば再発も…専門家が語る「目先の一試合」より大切なこと
米大リーグ、ホワイトソックスの村上宗隆内野手は29日(日本時間30日)、本拠地タイガース戦に「2番・一塁」で先発出場。3回の第2打席で全力疾走の際に右足を痛めて途中交代となった。試合後、ウィル・ベナブル監督は軽度の肉離れの可能性を示唆。数週間離脱する見込みであると説明した。今季20本塁打と絶好調のスラッガーが抱えた故障と、これからのリハビリに潜む3つの落とし穴について、トップアスリートの専属トレーナーを務める「Tokyo Acupuncture Shibaura /はり治療院」の新盛淳司院長が語ってくれた。

タイガース戦で右足を負傷…数週間離脱の見込み
米大リーグ、ホワイトソックスの村上宗隆内野手は29日(日本時間30日)、本拠地タイガース戦に「2番・一塁」で先発出場。3回の第2打席で全力疾走の際に右足を痛めて途中交代となった。試合後、ウィル・ベナブル監督は軽度の肉離れの可能性を示唆。数週間離脱する見込みであると説明した。今季20本塁打と絶好調のスラッガーが抱えた故障と、これからのリハビリに潜む3つの落とし穴について、トップアスリートの専属トレーナーを務める「Tokyo Acupuncture Shibaura /はり治療院」の新盛淳司院長が語ってくれた。
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ハムストリングは太ももの裏にある筋肉で、膝を曲げたり、走るときに地面を力強く蹴る動きを支えています。全力疾走のように、筋肉が引き伸ばされながら強く働く場面では負担が大きく、肉離れのきっかけになりやすい部位です。
この箇所の肉離れは特に「再発が多い」と言われます。痛みが引いて動けるようになっても、筋肉の内部の修復が追いついていないことがあり、早く戻りすぎると同じ場所をまた痛めてしまうことが少なくありません。
中でも注意したいのが、もも裏の外側にある大腿二頭筋(だいたいにとうきん)という筋肉の、膝に近い部分(遠位外側)で起こる肉離れです。ここは長頭・短頭という二つの筋肉が合流して腱に移り変わる場所で、「T-junction(ティージャンクション)」とも呼ばれます。構造が複雑で力が集中しやすく、肉離れの中でも特に再発が多いと報告されています。
この部分の肉離れには、いくつかの落とし穴があると考えられています。
1つは、痛みが比較的早く軽くなる一方で、内部の組織は時間をかけてしか修復されないこと。受傷から数週間経っても、筋肉と腱のつなぎ目の強度が回復していないケースがあります。
2つ目は、画像検査でも損傷が実際より軽く見えてしまう場合があること。3つ目は、押したり伸ばしたりといった一般的な評価だけでは痛みが再現されにくく、見逃されやすいことです。痛みが消えた、イコール完治とは言い切れない理由がここにあります。
だからこそ、復帰の見極めはとても難しくなります。私自身は復帰の最終判断をする際、痛みや動きの確認に加えて、超音波(エコー)で筋肉と腱の動きを実際に観察し、修復の状態を確かめるようにしています。痛みだけを目安にせず、複数の所見を組み合わせ、段階的に強度を上げていくことが、再発を防ぐ近道になると考えています。
村上選手の正確な負傷の状態は現時点ではわかりません。しかし、ハムストリングの肉離れは、焦って戻ると「再発の繰り返し」という負の連鎖に陥りやすいケガです。今は目先の一試合よりも、再発させないための時間を大切にしてほしいと思います。再びフィールドで躍動する姿を、楽しみに待ちたいですね。
(THE ANSWER編集部)
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