大谷球宴欠場、決断に透ける“強さの一端” 左膝「水抜き」処置を専門家が解説…二刀流復活へ「大切なポイント」とは
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は14日(日本時間15日)のオールスター戦を左膝の痛みのために辞退することが発表された。左膝に溜まった水を抜く処置を行うことも明らかになっているが、トップアスリートの専属トレーナーを務める「Tokyo Acupuncture Shibaura / はり治療院」の新盛淳司院長が膝の故障と「水抜き」について解説。二刀流の偉業を突き進むユニコーンの「休む勇気」について語ってくれた。

トップアスリートの専属トレーナー・新盛淳司氏が解説
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は14日(日本時間15日)のオールスター戦を左膝の痛みのために辞退することが発表された。左膝に溜まった水を抜く処置を行うことも明らかになっているが、トップアスリートの専属トレーナーを務める「Tokyo Acupuncture Shibaura / はり治療院」の新盛淳司院長が膝の故障と「水抜き」について解説。二刀流の偉業を突き進むユニコーンの「休む勇気」について語ってくれた。
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左膝痛の影響で、10日(同11日)のダイヤモンドバックス戦の登板を回避し、球宴出場も辞退することになった大谷選手ですが、2019年にも同じ左膝の膝蓋骨、いわゆる「膝のお皿」に関する手術を受けています。
当時は二分膝蓋骨と呼ばれる状態に対する手術との報道でした。二分膝蓋骨とは、成長過程で本来ひとつにまとまる膝蓋骨の一部が完全に癒合せず、別の骨片として残っている状態です。多くは無症状ですが、スポーツで繰り返し負荷がかかると、膝前面の痛みや周囲の炎症につながることがあります。
ただし、今回の左膝の炎症が2019年の手術部位と直接関係しているかは、現時点で断定できません。現地報道では「ニーキャップ、膝蓋骨のあたり」に違和感があり、症状が日によって良かったり悪かったりし、膝を最大まで伸ばす動作と最大まで曲げる動作に制限がある状態とされています。まずは現在の炎症を落ち着かせ、投球後に腫れや痛みが戻らないかを見ていく段階だと思います。
現地報道の通り膝関節内に液体が溜まっているとすれば、関節内で何らかの刺激や炎症が起きている可能性を示す所見のひとつです。膝に溜まった水を抜くことで、膝の張り感や曲げ伸ばしのしづらさが改善することがあります。しかし、水を抜いたからすぐに完全に戻れるというわけではありません。重要なのは、なぜ炎症や液体の貯留が起きたのか、投球後に再び腫れが出ないか、踏み込み時にしっかりと力が入るか、などを慎重に確認することです。
膝に腫れ、もしくは関節液が増加する状況が残っていれば、太ももの前にある大腿四頭筋の力を十分に発揮しにくくなることがあります。これは、膝関節から神経に伝わる情報が変化し、筋肉を働かせにくくなる「関節原性筋抑制」と呼ばれる反応です。筋肉そのものに大きな損傷がなくても力を出しにくくなってしまいます。単純な筋力不足とは異なりますが、炎症や腫れが残った状態では、筋力トレーニングだけでは十分に改善しにくいケースがあります。
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