日本と韓国は「同じところを探すほうが難しい」 元巨人・戸田懐生、1か月半でAI審判に適応できた理由
韓国プロ野球で、今年から設けられたのが各球団1つの「アジア枠」だ。日本の選手も対象となり、1期生として7人が海を渡った。ただ開幕から2か月が過ぎた今、期待される成績を残せている選手は少ないのが現状だ。日本の野球と何が違い、何が難しいのか。5月以降、好投を続けているNCダイノスの戸田懐生投手(前巨人)に、適応できた理由を聞いた。

成績がすべての“助っ人”稼業も「日本よりやりにくさはない」
韓国プロ野球で、今年から設けられたのが各球団1つの「アジア枠」だ。日本の選手も対象となり、1期生として7人が海を渡った。ただ開幕から2か月が過ぎた今、期待される成績を残せている選手は少ないのが現状だ。日本の野球と何が違い、何が難しいのか。5月以降、好投を続けているNCダイノスの戸田懐生投手(前巨人)に、適応できた理由を聞いた。
「うーん、日本とは同じところを探すほうが難しいですけどね……」。戸田は巨人を戦力外となって飛び込んだ韓国プロ野球の世界を、こう表現する。
3月31日、初登板のロッテ戦で5回を3安打2失点。幸先のいい初勝利を挙げた。ただその後は5月1日までの6試合で1勝4敗。28回を投げ20失点(19自責点)で防御率は6.11と苦しむ。この時期、SSGの武田翔太投手(元ソフトバンク)ら、日本人選手が皆成績を上げられずにいたため、韓国マスコミからは「日本人の獲得は失敗だった」とする記事が多数出たほどだった。
過程ではなく、結果だけで評価されるのがどこの国でも“助っ人”の常だ。戸田はこの環境を「やりやすくはないですけど、でも日本よりやりにくさはないです」と言う。「僕がジャイアンツにいた時は、抑えても上がれないとか、そういう状況もあったので……」。
昨季は巨人の2軍で好投を続け、3月31日に2度目の支配下昇格をつかんだ。ただ1軍では、4月に2試合登板したきり。それからは2軍で好投しても、お呼びがかかることはなかった。2軍イースタン・リーグでは35試合で81回2/3を投げ、4勝4敗、防御率2.42。オフには25歳で戦力外通告を受けた。助っ人として戦う現在を「ここでは、成績を出せばシンプルに場所がありますからね。結果を出すことだけ考えてできるので」と語る。数字だけが生き残る道という環境で、前を向いた。
実際、5月14日以降の登板ではきれいな上昇カーブを描く。6月7日までに5試合で27回2/3を投げ、防御率は3.25。リーグ平均が4点台半ばという打高投低の環境で先発の一角をきっちり守り、中4日でもマウンドに上がる。メディアの論調も「トダは韓国への適応を済ませた」と変わってきた。変身のきっかけは5月1日、5回5失点で敗戦投手となったLG戦にあったという。
「僕みたいなタイプは変化球の種類が結構あって、それを結構扱えてという感じなので、最初は投球から真っすぐが消えていたんです。そこを真っすぐ勝負するようになって変わったという感じですね」。この変化には、韓国ならではの環境も影響していた。
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