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女子バレー大逆転劇で流した大粒の涙「ここでやっと…」 司令塔・関が抱えていた悔しさ「今度は私が助けたい」

バレーボール女子のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド第3週大阪大会は12日、Asueアリーナ大阪で行われ、日本は3-2で大逆転勝利。決勝ラウンド進出を決めた。セットカウント0-2の第3セットから途中出場したセッター・関菜々巳が躍動。流れを一変させる活躍を見せた。試合後には感極まった様子で大粒の涙を流した。

試合後、大粒の涙を流した関菜々巳【写真:中戸川知世】
試合後、大粒の涙を流した関菜々巳【写真:中戸川知世】

ネーションズリーグ、日本VSポーランド

 バレーボール女子のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド第3週大阪大会は12日、Asueアリーナ大阪で行われ、日本は3-2で大逆転勝利。決勝ラウンド進出を決めた。セットカウント0-2の第3セットから途中出場したセッター・関菜々巳が躍動。流れを一変させる活躍を見せた。試合後には感極まった様子で大粒の涙を流した。

 強い思いで勝利を手繰り寄せた。第1セット、日本は序盤から相手の高いブロックに阻まれる。石川真佑がスパイク、サービスエースで、差を縮めるも流れを変えきれず、20-25。第2セットは相手の粘り強いディフェンスに苦戦。大量リードを許し、14-25で連取された。

 第3セット。途中出場の27歳、セッター・関が流れを変えた。

「後がない状況だったので、自分がやるべきことをやろうと。とにかくみんなの顔を見て、チームが一つになるきっかけをもたらしたい。そういう思いでコートに入りました」

 テンポの速いトスで相手ブロックを揺さぶり、日本の攻撃にリズムをもたらす。25-19で第3セットを奪い返し、続く第4セットも勢いそのままに。石川はバックアタック、和田由紀子はライン際のコースを射抜くスーパーショットを連発。アタッカーの得点を引き出した。

 セットカウントをタイに戻し、ファイナルセットへ。互いに譲らぬ攻防の中、「日本」コールを背に攻撃を組み立てる。最後は佐藤淑乃がこの日4本目のサービスエースを決め、逆転勝利。会場の観客は総立ちとなり、万雷の拍手が巻き起こった。

栄からバトンを受け取り懸命にプレーした関【写真:中戸川知世】
栄からバトンを受け取り懸命にプレーした関【写真:中戸川知世】

関が涙を流した理由「何も働きかけできなかった悔しさあった」

 試合後、関はこらえていた大粒の涙を流した。

 その理由は「嬉しい感情」と口にした一方で「本当に……つらさだったり、チームに対して何も働きかけができなかった悔しさの両方があった」と胸の内を明かした。続けて「ここでやっと……。少しだけですけど、チームに貢献できて良かった。そういうふうに思います」と安堵した様子で笑みを浮かべた。

 予選ラウンドは通算8勝4敗。第1週、第2週目を振り返り「(セッターは)私がスタートで出ることが多かった。でも途中から入った中川(つかさ)選手だったり、栄(絵里香)選手がコートに入って勝ってくれていた。本当にそういう選手に助けられてきたので、今度は私が助けたいという思いでした」

 この日、第2セットまで司令塔を務めた35歳の栄からは「頼んだよ」「ユッコ(和田)に上げてもいいし、自分の選択を信じてトスを託していいよ」と背中を押され、バトンを受け取った。チーム最多27得点の和田からは「持ってきていいよ」と力強い呼び込みがあり、迷いはなくなった。

 決勝ラウンドに進むにあたり「この1勝を大きな一歩としたい。一人ひとりたくさんの課題がある中で、勝ちきれたことはすごく大きいですし、自信にしていいと思う。その中でやっぱり個人だけじゃなくてチームの連携、コンビネーションのところも上げていきたいと思います」と前を向いた。仲間への思いが実った逆転劇を糧に、次のステージへ進む。

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)



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