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計7回、決勝2位で叩きつけた右手 感情があふれ…早大スーパールーキーの優勝への執着【フォトコラム】

21日から4日間、栃木・カンセキスタジアムとちぎで行われた陸上の第105回関東学生競技対校選手権(関東インカレ)。男子1部1500メートル決勝で早大のルーキー・本田桜二郎(1年)が3分49秒36で2位惜敗となった。ゴール直後にトラックの上でスーパールーキーが見せた行動に優勝への執着を感じた。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

優勝を逃したレース直後、崩れ落ちて右手でトラックを何度も叩いた早大の本田桜二郎【写真:中戸川知世】
優勝を逃したレース直後、崩れ落ちて右手でトラックを何度も叩いた早大の本田桜二郎【写真:中戸川知世】

THE ANSWER編集部・カメラマンフォトコラム

 21日から4日間、栃木・カンセキスタジアムとちぎで行われた陸上の第105回関東学生競技対校選手権(関東インカレ)。男子1部1500メートル決勝で早大のルーキー・本田桜二郎(1年)が3分49秒36で2位惜敗となった。ゴール直後にトラックの上でスーパールーキーが見せた行動に優勝への執着を感じた。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

 ゴール直後に崩れ落ち、トラックを7回も手で叩いた。

 この春、早大の門を叩いた期待のルーキー。昨年12月の全国高校駅伝1区で区間賞の増子陽太、同2位の新妻遼己、同3位の本田がそろって入学し、「令和の三羽烏」の一人として注目を集める1年生の一挙手一投足を、私もレンズで追いかけた。

 決勝は1周目が超スローペースに。直後、スルスルと集団を抜け出したのは本田だった。一気にペースアップし、後続を5メートルほど突き放す。徐々に差を詰められ、迎えたラスト1周。残り200メートル付近で後田築(順大4年)に、100メートル付近で中川拓海(順大4年)に逆転される。最後の直線で中川を抜き返し、2位表彰台を果たしたが、目の前で後田に歓喜のガッツポーズを見せつけられた。

頭を上げた本田は悔しさで顔が歪んでいた【写真:中戸川知世】
頭を上げた本田は悔しさで顔が歪んでいた【写真:中戸川知世】

 フィニッシュ直後、ゴールから少し進んだところでトラックに崩れ落ちる。右手を何度もバンバンと強く叩きつけた。平手と拳で計7回。足をバタバタさせ、頭を抱えた。やっと体を起こした本田は悔しさで顔が歪んでいた。

 正直、ここまで感情を爆発させる姿は意外だった。本田の走りを初めて生で見たのは前日の予選のこと。全体トップのタイムで走り終えた後も飄々としてクールな印象を受けていたからだ。

 まだ入学1か月あまり。1年生で唯一決勝に進出し、4年生と互角に渡り合った。にもかかわらず、2位の喜びは一切なし。湧き上がる悔しさが全身から溢れる姿に、優勝への執着と負けん気の強さを感じた。その気持ちこそが本田を世代トップクラスまで高めてきた要因なのだろうと感じると同時に、これからの期待が膨らんだ。

(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)

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