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世界トップ3に肉薄も…自滅したラグビー日本、ラスト12分に明暗 露呈した“強豪国との格差”とは

世界の強豪12か国の代表によるラグビー・ネイションズチャンピオンシップ第2戦で、アイルランド代表に20-36で敗れた日本代表。ホームでの開幕戦で27-10と快勝した世界ランキング10位のイタリア(日本は同12位)と世界3位の強豪の格差を見せつけられた80分ではあったが、後半30分で20-26と競り合いながら残り10分で突き離された。「ゴールドエフォート」と呼ぶ運動量で相手を上回り、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が掲げる「超速ラグビー」で勝負を挑む日本代表だが、この試合で突き付けられた世界トップクラスの強豪国との格差は何なのか。アイルランド戦80分間から浮かび上がる課題を考える。(取材・文=吉田 宏)

アイルランドに敗れた日本、ラスト12分で分かれた明暗とは【写真:JRFU】
アイルランドに敗れた日本、ラスト12分で分かれた明暗とは【写真:JRFU】

ネイションズチャンピオンシップ第2戦 20-36で敗れたアイルランド戦80分間の検証

 世界の強豪12か国の代表によるラグビー・ネイションズチャンピオンシップ第2戦で、アイルランド代表に20-36で敗れた日本代表。ホームでの開幕戦で27-10と快勝した世界ランキング10位のイタリア(日本は同12位)と世界3位の強豪の格差を見せつけられた80分ではあったが、後半30分で20-26と競り合いながら残り10分で突き離された。「ゴールドエフォート」と呼ぶ運動量で相手を上回り、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が掲げる「超速ラグビー」で勝負を挑む日本代表だが、この試合で突き付けられた世界トップクラスの強豪国との格差は何なのか。アイルランド戦80分間から浮かび上がる課題を考える。(取材・文=吉田 宏)

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「いい経験は、もういらない。全部勝ちに行く」

 チームの誰もが口にしてきた目標は、革新的な国際大会2戦目で軌道修正の必要に迫られることになった。

 世界3位とはいえ前週のオーストラリア戦から先発9人を入れ替えたいわば“1.6軍”のアイルランドに、後半20分で6点差としながらヒットバック出来ずに終焉。それでも指揮官は強気にこう振り返った。

「アイルランドは世界トップ3に相応しいプレーをしてきた。70分で20-26と、ジャパンも勝てる所まで持って行けたが、力が及ばなかった。けれども選手たちのエフォート(努力)や運動量、働きぶりに関しては誇りに思いますし、チームの方向性が間違っていなかったとあらためて認識出来た試合だった」

 日本人の献身さも武器にしたエフォート、言い換えればワークレート、そして「超速」が生み出すスピードでの勝負――。エディーが「方向性」と唱える部分は、確かに常に世界トップを争うアイルランドとキックオフから50分間、ゲームを通しても80分間で都合61分も6点差以内というクロスゲームを演じたスコアで示せた。今回同様に前半は7点差と喰らいつきながら、後半4連続トライで粉砕された8か月前のダブリンでの対戦からの進化は数字が物語る。

 1年後のワールドカップ(W杯)でサモア代表との試合会場となるオーストラリア・ニューカッスルのマクドナルド・ジョーンズスタジアム(W杯開催期間の名称はニューカッスル・スタジアム)での“前哨戦”。前向きな異変を感じたのは開始4分のことだった。自陣10mラインでのアイルランドボールのラインアウト。ファンブルボールを捕ったのは空中戦に挑んだメンバーでも、周辺のFWでもなかった。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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