眼球が「くしゃっ」と凹んだ 器具直撃…右目の視力を失ったJリーガーの原動力「子供たちに道を」
「日本初の視覚障がいJリーガー」として話題になったアスリートがいる。2025年にJ3・高知ユナイテッドSCでプレーした松本光平(36)だ。約6年前に右目の視力を失い、左目の視力も大幅に低下する大怪我を負った。幾度の困難を乗り越え、今もなおピッチに立つ思いを、「THE ANSWER」が全3回にわたってお届けする。第3回は「障がいを乗り越える術」。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)

「日本初の視覚障がいJリーガー」 松本光平インタビュー第3回
「日本初の視覚障がいJリーガー」として話題になったアスリートがいる。2025年にJ3・高知ユナイテッドSCでプレーした松本光平(36)だ。約6年前に右目の視力を失い、左目の視力も大幅に低下する大怪我を負った。幾度の困難を乗り越え、今もなおピッチに立つ思いを、「THE ANSWER」が全3回にわたってお届けする。第3回は「障がいを乗り越える術」。(取材・文=THE ANSWER編集部・戸田 湧大)
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眼球が「くしゃっ」と凹んだ感覚は今でも鮮明に覚えている。
2020年5月18日。ニュージーランドのハミルトン・ワンダラーズAFCに在籍していた頃、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、街もロックダウン状態となっていた最中の出来事だった。
チューブトレーニング中に壁に引っ掛けていた金具が外れ、チューブの勢いで両目を直撃。頭が真っ白になり、激痛でその場を動けなくなった。
「ぶつけた瞬間に『パラリンピックや』と思ったんですよ。『もうヤバい、どうしよう』って」
手術で眼球摘出は辛うじて回避したものの、眼球の黄斑部には3つもの小さな穴が空き、網膜剥離も患った。右目は視力を完全に失い、左目も視力検査では測れないほどまで悪化。乱視や歪みでぼんやりとしか認識できない。
だが病院に運ばれている間、冷静になって気づいた。「右目がなくても左目があったらサッカーができる」。再び大舞台のピッチに立つため、すぐさまリハビリを開始した。
しかし、目を失った影響は想像を絶するものだった。
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