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眼球が「くしゃっ」と凹んだ 器具直撃…右目の視力を失ったJリーガーの原動力「子供たちに道を」

サングラスとマスクを付け、公園でリハビリする松本光平【写真提供:(C)ONE CLIP】
サングラスとマスクを付け、公園でリハビリする松本光平【写真提供:(C)ONE CLIP】

「目が見えなくてもこんな舞台に立てる」 松本がピッチに立つ原動力とは

 焦点が合わなくなったことで、少し歩くだけで気分が悪くなり、嘔吐を繰り返す日々。「サングラスしながら、コロナ禍だったのでマスクを付けて。公園をフラフラになりながら歩いて、傍から見たら完全に不審者で(笑)。何回か職務質問もされました」と笑いながらリハビリ当時を振り返る。

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 1か月間で普通に歩けるようになったものの、プレーできるかどうかは全く別の話。微かな視力をキープする左目のみでプレーすることで視野が狭まり、距離感も掴みづらい。特に困った点は対人プレーだったという。

「今までだったら『足をこのタイミングで出したら取れる』ところが届かなかったり。身体を入れるタイミングが今までの感覚と違ったり。見えない右側の視界から出てくる選手の対処が難しかったり。今までと同じようにはプレーできませんでした」

高知ユナイテッドSCで途中出場を果たし、視覚障がい者として初のJリーガーとなった【写真提供:(C)Kochi United SC/Sawa.F】
高知ユナイテッドSCで途中出場を果たし、視覚障がい者として初のJリーガーとなった【写真提供:(C)Kochi United SC/Sawa.F】

 細かいプレーや対人プレーの感覚を養うため、2022年5月にはフットサルFリーグのデウソン神戸に入団。キャプテンとしてリーグ全試合に出場するなど、確かな自信を掴んだ。

 そして2023年8月。古巣のハミルトン・ワンダラーズと再契約を結び、遂にピッチに足を踏み入れた。2025年からはJ3の高知ユナイテッドSCに移籍。5月11日の天皇杯高知県予選決勝、KUFC南国戦で途中出場を果たし、史上初の“視覚障がいがあるJリーガー”となった。今年で37歳。今でもピッチに立つ原動力とは――。

「目に障がいがある子供たちは、いろんなことを諦めざるを得ない状況にある。自分が今後もプロの舞台に立つことで『目が見えなくてもこんな舞台にも立てるんだよ』ということを見せていけたらいいなと。自分が結果を出して、子供たちに道を作ってあげられたらいいなと思っています」

(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)

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