井上兄弟が勝利も…表情暗かった父の理由 心労、安堵、声聞こえず「もう無になっていて」尚弥の「ハロー?」でようやく笑顔
ボクシングのダブル世界タイトルマッチが2日、東京ドームで行われ、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が元世界3階級制覇王者の中谷潤人(M.T)に3-0の判定で勝利した。弟でWBC世界バンタム級王者の拓真(大橋)も、同級4位で元4階級制覇王者の井岡一翔(志成)に判定3-0で完勝し、初防衛に成功。両者のトレーナーを務めた父・真吾氏は安堵のあまり、声も聞こえなくなっていた。

兄・尚弥は中谷潤人に、弟・拓真は井岡一翔に勝利
ボクシングのダブル世界タイトルマッチが2日、東京ドームで行われ、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が元世界3階級制覇王者の中谷潤人(M.T)に3-0の判定で勝利した。弟でWBC世界バンタム級王者の拓真(大橋)も、同級4位で元4階級制覇王者の井岡一翔(志成)に判定3-0で完勝し、初防衛に成功。両者のトレーナーを務めた父・真吾氏は安堵のあまり、声も聞こえなくなっていた。
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日本ボクシング史に残る興行が終わった午後11時半過ぎ。2人の息子がともに完勝したにもかかわらず、会見場に現れた真吾トレーナーの表情は暗かった。
試合全体のプランを質問された尚弥が「まあプランは……プラン通り、ね?」と呼びかけるも、心ここにあらず。隣の拓真に小突かれて、ようやく我に返った。
「ハロー?」
なぜか英語で追撃してきた尚弥に「ソーリー!」と返し、爆笑する兄弟とともにようやく笑った。
「あの時はもう無になっていて、安堵感でボーっとして。本当に何も入ってこないし、何も見えていなかったんです」
一夜明けの会見後、大橋ジム内で真吾トレーナーは頭をかいた。
尚弥の相手は階級を超えた格付けランク「パウンド・フォー・パウンド」でトップ10に入る無敗の強敵。拓真も日本人男子として初の5階級制覇を狙うレジェンドと対峙した。対戦が決まってからというもの、両者を攻略するプランを練り、それを本番で遂行できるように練習で叩き込んできた。
当日もセミファイナルを間に挟んだものの、フルラウンドの激闘2試合をセコンドとしてコーナーから見守り、声を張り上げ続けた。
「ドッと疲れがきました。こうやっていい結果が出て、終わった瞬間ホッとしました」
試合後の会見対応が終わったのは、日付が変わる少し前。その後も山ほど届いた祝福メッセージの返信に追われ、「目がしょぼしょぼしている」。一夜明けても疲労の色は残っていたが、柔らかな表情は充実感に満ちていた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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