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手放したスパイク…陸上・青木アリエの告白、「心の底から辞めてもいい」と思った“空白の1か月”

昨年、陸上界の新星として注目を集めた青木アリエ(日体大4年)が3日、静岡国際で本種目の女子400メートル今季初戦を迎える。昨年のこの大会で日本記録を上回る51秒71を記録し、9月の東京世界陸上で日本代表も経験した。しかし、突如ヒロインとなった女子大生スプリンターは知られざる苦悩を抱えていたという。「THE ANSWER」の単独インタビューで迫った。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)

飛躍の1年を振り返り、青木アリエが明かした本音とは【写真:中戸川知世】
飛躍の1年を振り返り、青木アリエが明かした本音とは【写真:中戸川知世】

陸上・青木アリエ単独インタビュー

 昨年、陸上界の新星として注目を集めた青木アリエ(日体大4年)が3日、静岡国際で本種目の女子400メートル今季初戦を迎える。昨年のこの大会で日本記録を上回る51秒71を記録し、9月の東京世界陸上で日本代表も経験した。しかし、突如ヒロインとなった女子大生スプリンターは知られざる苦悩を抱えていたという。「THE ANSWER」の単独インタビューで迫った。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)

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 飛躍のシーズンを終えた頃、青木の心は折れかけていた。

「初めて心の底から『陸上を辞めてもいいんじゃないかな』と思いました」

 陸上界を驚かせたのは昨年5月だった。静岡国際の女子400メートルで51秒71を記録。当時はペルー国籍だったため、日本記録にはならなかったが、大記録と共に「フロレス・アリエ」の名が一躍広まった。ただ、ずっと胸の内に隠していた心境を明かす。

「日本記録と言われたり、日本最高記録と言われたり。国籍のこともゼロから説明しないといけないので『触れてほしくないな』と思っていました」

 翌6月に日本国籍を取得し、初出場した日本選手権は、大会前に右手人さし指を骨折するアクシデントがありながらも3位。「青木アリエ」に改名し、9月の東京世界陸上混合4×400メートルリレーで初めて日の丸を背負った。

 しかし、開幕3日前に伝えられたのは、まさかのメンバー落ち。8位入賞した仲間の雄姿はスタンドから見届けた。夢に見た大舞台。「何のために陸上をやっているんだろう」。喪失感は大きく、3週間後に出場したシーズン最終戦、国民スポーツ大会では涙した。

 11月から、部活動は1か月間オフに。“陸上”を視界から消した。

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