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「これって、出られる?」から日本女子の新エースに トライアスロン林愛望、地元・愛知から世界へ第一歩

日本トライアスロン女子の新エース、林愛望(21=日本福祉大・NTT東日本・NTT西日本)が、地元愛知から世界を目指す。トライアスロンジャパンは21日、愛知・名古屋アジア大会(9月開幕)の日本代表選手を発表。愛知・西尾市出身の林は初の日本代表入りを果たし、夢だったアジア大会に挑戦する。

アジア大会トライアスロン日本代表に決まった(左から)中山彩理香、平泉真心、林愛望、安松青葉、北條巧、定塚利心【写真:編集部】
アジア大会トライアスロン日本代表に決まった(左から)中山彩理香、平泉真心、林愛望、安松青葉、北條巧、定塚利心【写真:編集部】

愛知・名古屋アジア大会の日本代表が発表

 日本トライアスロン女子の新エース、林愛望(21=日本福祉大・NTT東日本・NTT西日本)が、地元愛知から世界を目指す。トライアスロンジャパンは21日、愛知・名古屋アジア大会(9月開幕)の日本代表選手を発表。愛知・西尾市出身の林は初の日本代表入りを果たし、夢だったアジア大会に挑戦する。

 都内で行われた代表会見、アジア大会について聞かれた林は「トライアスロンを始めたきっかけにもなった大会」と答えた。陸上と水泳をしていた小学6年の時に愛知駅伝の会場だった愛・地球博記念公園でアジア大会のポスターに惹かれた。「これって、出られる?」とコーチに聞くと「トライアスロンなら出られるよ」の返事。それから、今大会を目指してトレーニングを続けてきた。

 アジア大会で会場となる蒲郡市は、ワールドカップやアジアカップも行われてきたトライアスロンが盛んな街。西尾市は隣接しており「車なら30分くらいです」と林。地元で家族や友人、多くのファンも集まることが予想されるが「応援を力に代えて、最後まで楽しく全力で駆け抜けたい」と大会を待ち遠しそうに話した。

 22年の日本選手権に飛び級で出場し、史上最年少17歳で優勝して一躍注目された。昨年の日本選手権では背中を追い続けてきた高橋侑子と競り合って優勝。長年女子を引っ張ってきた高橋がそのレース限りで引退し、林は新たな女子のエースになった。

 前回23年杭州大会は、個人代表男女4人全員が五輪経験者だったが、今回の4人に五輪経験者はいない。それどころか、日本代表経験者も男子の北條巧(30=NTT東日本・NTT西日本)だけ。いきなり林が若い日本女子チームの中心になる。

 庭田清美から上田藍、井出樹里、さらに高橋侑子に佐藤優香と、日本の女子チームはベテランと若手が融合してスムーズな世代交代をしてきた。しかし、一昨年に五輪経験者の岸本新菜と佐藤優香が引退、昨年高橋侑子が一線を退いて日本の女子から五輪経験者がいなくなった。「特に女子は経験のない選手ばかりだが、アジア大会をきっかけに世界を目指してほしい」と日本代表の川合貴紀ヘッドコーチは若さに期待した。

 過去4大会、日本は個人男女と混合リレーですべて金メダルを獲得している。さらに個人戦では1、2フィニッシュが4回。アジアでは圧倒的な強さを見せてきたが、ここにきて中国が急成長。日本の目標は今回も「金メダル3個」だが、川合ヘッドコーチは「リレーや女子の金メダルは簡単ではない」と話す。

 今回のチームで唯一国際大会の経験も豊富な北條は「(日本が)大会第1号の金メダルと銀メダルをとりたい」と話したが、林は「日本代表の戦いは初めてなので緊張するとは思うけれど、最後まで諦めない姿を見てほしい」と激戦を予想したようなコメント。初の日本代表ながら、いきなり女子のエース、重圧がないわけはない。

 林は「夢を目標にして、それが現実になった」とアジア大会出場を喜んだ。北條は「世界と戦うためにアジアチャンピオンになることは大切」と話すが、21歳にまだまだ「世界」が見えていないのは無理もない。それでも、その潜在能力は抜群。「これからの選手だからこそ、うまく成長してほしい」と川合ヘッドコーチ。林がロス、ブリスベンへの日本代表としての第一歩を地元でスタートさせる。(荻島 弘一)

■アジア大会トライアスロン日本代表

【男子】
 安松青葉(28=三井住友海上)
 北條巧(30=NTT東日本・NTT西日本)
※定塚利心(21=流通経済大・NTT東日本・NTT西日本)

【女子】
 林愛望(21=日本福祉大・NTT東日本・NTT西日本)
 平泉真心(22=トランスコスモス)
※中山彩理香(26=アクサスホールディングス)

※は混合リレーメンバー

(THE ANSWER編集部)



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