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「今、俺かっこいいな」 6人抜き駅伝デビュー、早大黄金ルーキー本田桜二郎の横顔…努力と自分を乗せる“天才”

大学三大駅伝の初戦となる出雲駅伝は12日、島根・出雲大社~出雲ドームの6区間45.1キロで行われ、早稲田大が2時間5分56秒の大会新記録で2010年以来16年ぶり3度目の優勝を果たした。2区(5.8キロ)では黄金ルーキーの本田桜二郎(1年)が15分42秒で区間賞を獲得。6人抜きでチームを首位に押し上げ、優勝への流れを作った19歳の横顔は?

区間賞を獲得した早大の工藤慎作、新妻遼己、山口竣平、本田桜二郎(左から)【写真:栗木一考】
区間賞を獲得した早大の工藤慎作、新妻遼己、山口竣平、本田桜二郎(左から)【写真:栗木一考】

「THE ANSWER 陸上PLUS|COLUMN」 出雲駅伝

 大学三大駅伝の初戦となる出雲駅伝は12日、島根・出雲大社~出雲ドームの6区間45.1キロで行われ、早稲田大が2時間5分56秒の大会新記録で2010年以来16年ぶり3度目の優勝を果たした。2区(5.8キロ)では黄金ルーキーの本田桜二郎(1年)が15分42秒で区間賞を獲得。6人抜きでチームを首位に押し上げ、優勝への流れを作った19歳の横顔は?

 残り600メートル。2区の本田は勝負どころを見極め、一気に集団を置き去りにした。区間2位の織橋巧(創価大)を3秒上回る区間賞。首位の駒大から16秒差の7位でタスキを受け、5.8キロの最短区間ながらトップまでまくった。最高の流れを呼び込み、優勝の立役者となった。

「1年生だからといって、臆することなく、攻めていくっていうのが今回の目標だった。本当に1年生らしい走りができたのかなと思います」と淡々と振り返った。

 順大・吉岡大翔(4年)、中大・岡田開成(3年)ら実力者に競り勝った。結果は、たしかな自信になった。同時に気を引き締め直す。「最初は本当に絶対に届かないと思っていた選手に勝てた。この自信を慢心に変えることなく、さらに練習していきたい。1人で走る能力は自分に欠けていると思う。単独走を練習していきたい」と言った。

 今夏のU20世界選手権3000メートルで銅メダルに輝いた。大舞台で力を発揮できる強さを備える。大学駅伝デビューでも、不安よりはるかにワクワクが勝った。「過度に緊張はしないタイプ。逆にずっと楽しみにしていた。楽しかったです」と振り返った。プレッシャーとの向き合い方も分かっている。「プレッシャーを力に変えられると思っています。なのでどんどんプレッシャーかけてもらって」と歓迎した。

 慢心しない謙虚さを持ちながら、自分を乗せる力に長けている。気持ちをパフォーマンスに直結させる。「ポジティブに考えるタイプなんです。『今、俺かっこいいな』とか、そんな風に思って走るタイプなんです。どんどん期待してもらって、どんどんカッコよく走りたい」と笑った。文字にすると少し誤解されそうだが、念のため記しておくと、その言葉に嫌みはない。自分が輝く姿を想像し、それを大きなエネルギーに変えられる。

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