登山で汗冷えが気になる…ミレー「ドライナミック メッシュ」の“あみあみ”は何のため?
登山で汗をかいた後の冷えやベタつきが気になる。ミレー「ドライナミック メッシュ」は、厚みのあるメッシュで汗を上のベースレイヤーへ移し、濡れた衣服を肌から遠ざけるアンダーウェア。その“あみあみ”構造の仕組みをメーカー公式情報から解説します。

ドライナミック メッシュは、汗を肌から上のベースレイヤーへ移し、汗冷えやベタつきの軽減を考えたアンダーウェア。
- ・厚みのある「あみあみ」のメッシュ構造で、汗を上のベースレイヤーへ運ぶ
- ・濡れたベースレイヤーを肌から遠ざけ、肌面のドライ感を保つ
- ・効果を生かすには、肌にフィットさせ、その上にも吸水速乾性のあるウェアを重ねることが重要
登山では、登っている最中は暑くて大量に汗をかいたのに、休憩した途端に身体が冷えてくることがあります。
汗を吸ったウェアが肌に触れたままだと、ベタつきも気になります。
そんな汗による冷えや不快感への対策として、MILLET(ミレー)が展開しているのが「ドライナミック メッシュ」です。
見た目でまず目を引くのは、肌が見えるほど大きな網目。「ミレー あみあみ」と呼びたくなる独特の姿ですが、この形には汗を処理するための役割があります。
なぜ普通の肌着ではなく、厚みのあるメッシュなのか。メーカーの公式情報を基に、その仕組みを見ていきます。
なぜ「あみあみ」なの? 汗を上のウェアへ運ぶため
ドライナミック メッシュは、肌に直接着用するアンダーウェアです。
その上にベースレイヤーを重ねることで、メッシュが肌から汗を吸い上げ、吸水性のある上のベースレイヤーへ運ぶ仕組みになっています。
メッシュを肌に密着させて汗を吸い上げ、その汗を上に重ねたベースレイヤーへ移す構造。高い通気性によって、ベースレイヤー側の汗の拡散や乾燥も助けます。
つまり、この大きな網目は見た目のためではありません。
肌から汗を離し、別のウェアへ移すための層として働くことが、ドライナミック メッシュの基本的な考え方です。
汗を吸ったベースレイヤーが、肌に張り付かない?
汗を上のウェアへ移しても、その濡れたウェアが再び肌に密着してしまえば、冷たさやベタつきを感じやすくなります。
そこで役割を持つのが、ドライナミック メッシュの「厚み」です。
メーカーは、かさ高のメッシュによって汗を吸ったベースレイヤーを肌から遠ざける構造と説明しています。
汗を吸い上げるだけではなく、メッシュの厚みによって濡れたベースレイヤーと肌の間に距離をつくる。汗で濡れた衣服が直接肌に張り付きにくくすることも、この「あみあみ」の役割です。
メーカーは、この構造によって肌面の冷えを防ぎ、ドライ感を保つことを狙っています。

汗を吸うなら、なぜポリプロピレンを使う?
ドライナミック メッシュのベースとなる素材はポリプロピレンです。
代表製品の「ドライナミック メッシュ NS クルー」では、ポリプロピレン66%、ナイロン28%、ポリウレタン6%で構成されています。
ミレーはポリプロピレンについて、水分を含みにくく、外気温の影響を受けにくい素材として採用しています。
そこに強度を高めるためナイロンを交編。柔らかく伸びて身体にフィットし、ムラなく汗を吸い上げることを考えた素材構成です。
水分を含みにくいポリプロピレンをベースに、ナイロンなどを組み合わせた素材。身体にフィットさせながら、汗を上のベースレイヤーへ移す役割を持たせています。
夏に着たら「あみあみ」でも暑くない?
厚みのあるメッシュを見ると、「夏に着たら暑いのでは」と感じる人もいるかもしれません。
この点について、ミレー公式のFAQでも説明されています。
ドライナミック メッシュは肌が見えるほどの網状構造で、通気性を確保。さらに、肌と素材が直接接触する面積も少ない構造になっています。
代表製品の「NS クルー」は、気温の高い季節や薄手のレイヤーに合わせやすいノースリーブタイプとして展開されています。
メーカーは、網状構造による通気性と肌への接触面積の少なさを特徴として挙げています。NS クルーについても、気温の高い季節に合わせやすいモデルと説明しています。
ドライナミック メッシュの上には何を着ればいい?
ドライナミック メッシュは、単体で汗を乾かして完結するウェアではありません。
肌から吸い上げた汗を、その上に着たベースレイヤーへ移す構造だからです。
そのためミレーは、上に重ねるウェアについても吸水速乾性のある素材を選ぶことが重要と説明しています。
気温が高い場合は速乾性の高い薄手のウェア、高地や外気温が低い場合はウール混など調湿性を持つカットソーやシャツを推奨しています。
肌にドライナミック メッシュを着て、その上に汗を受け取るベースレイヤーを重ねるのが基本。2つのレイヤーを組み合わせて汗を肌から離していく考え方です。
サイズはゆったりより、フィットさせた方がいい?
ドライナミック メッシュでは、サイズ選びも汗を処理する仕組みに関わります。
ミレーは、ドライナミック メッシュとその上に着るレイヤーの両方について、身体にフィットしたサイズを選ぶことが重要と説明しています。
メッシュを肌に密着させることで、汗をムラなく吸い上げる構造だからです。
ゆったり着ることを前提とした肌着ではなく、メッシュを肌にフィットさせることで汗を吸い上げる設計。その上のベースレイヤーについても、フィット感が重要とされています。
網目が肌に当たったり、動いたときに擦れたりしない?
身体に密着させるウェアでは、縫い目や生地の当たりも気になります。
ドライナミック メッシュでは、脇に縫い目ができない一体成型を採用しています。
メーカーは、運動時の不快な擦れ感やゴロつきを抑えるための構造と説明しています。
一方、フィット感を高めたメッシュ生地のため、肌が弱い人や敏感な人では、まれにメッシュの跡や赤みが出る場合があることも公式に案内されています。
使用中に痛みやかゆみ、かぶれ、発疹などが出た場合は使用を中止するよう注意事項も示されています。
ドライナミック メッシュにはどんな種類がある?
ドライナミック メッシュは、1種類だけの商品ではありません。
メンズでは、3/4スリーブ、ショートスリーブ、ノースリーブのほか、3/4タイツやボクサーなどを展開。ウィメンズにも3/4スリーブ、ショートスリーブ、ノースリーブ、タンクトップ、ブラ、タイツ、ショーツなどが用意されています。
上半身だけでなく下半身にも同じ考え方のメッシュレイヤーを組み合わせられるラインアップです。

「ドライナミック メッシュ NS クルー」の主な製品情報
| 商品名 | ドライナミック メッシュ NS クルー |
|---|---|
| ブランド | MILLET(ミレー) |
| 商品番号 | MIV01248 |
| 用途 | アンダーウェア(肌着) |
| 素材 | DRYNAMIC MESH ポリプロピレン66%、ナイロン28%、ポリウレタン6% |
| 重量 | 100g |
| サイズ | S-M、L-XL、XXL(EUROサイズ表記) |
| 主な機能 | ストレッチ/速乾性/抗菌・消臭/かさ高メッシュ構造/消臭糸 |
| タイプ | ノースリーブなど |
あの「あみあみ」は、汗を肌から離すための構造だった
ドライナミック メッシュを理解するうえで重要なのは、見た目のインパクトではなく、厚みのある網目がどんな役割を持っているのかです。
肌に密着したメッシュが汗を吸い上げ、その上のベースレイヤーへ移す。さらにメッシュの厚みによって、汗を吸ったベースレイヤーを肌から遠ざける。
ポリプロピレンをベースにした素材や高い通気性、身体へフィットする構造も、その汗処理を支えるために組み合わされています。
そして、このウェアは1枚だけで完結するものではありません。メーカーが説明している通り、吸水速乾性を持つベースレイヤーを上に重ね、肌から汗を離していくことが基本になります。
「登山で大量に汗をかく」「休憩すると汗で濡れたウェアが冷たく感じる」「肌へのベタつきが気になる」。そんな悩みに対して、ミレーは一枚の生地で汗を吸って乾かすのではなく、メッシュを挟んで汗を肌から遠ざけるという方法で向き合っています。
「ドライナミック メッシュ NS クルー」ミレー公式商品ページ
MILLET「DRYNAMIC MESH ドライナミック メッシュ」公式ページ
MILLET「DRYNAMIC ドライナミック」公式ページ
MILLET「ドライナミック メッシュ NS クルー」公式商品ページ
寒冷下での保温力を実証空気の層を纏うアンダーウェア “ドライナミック メッシュ”
【写真提供:ミレー・マウンテン・グループ・ジャパン株式会社】
(THE ANSWER編集部)
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