八村塁に積極質問した201cmの18歳 高校から米挑戦も「散々バカにされた」貪欲に追うNBAの夢――坂上史龍

米国で感じたメンタリティの差「殺気を感じながら……」
NBAを目指し、バスケの練習はもちろん、英語の勉強にも全力を尽くした。兵庫県立三田西陵高を経て、昨年11月に満を持して渡米。フロリダ州の212アカデミーに飛び込んだが、いきなり壁にぶち当たった。
「もう喋れるつもりだったんですよ。でも行ってみたら全然喋れず、散々バカにされました」
それでも大志を抱いた少年の心は折れなかった。「どれだけ言われようと積極的に話しかけていく。それを続けていったら、途中から急に喋れるようになりました」。まだスピーキングには課題を感じているが、コーチが話している英語は全部理解できるまでになった。
米国で半年以上過ごしてみて、感じたのはマインドの違いだ。
「海外の人たちは見ていてもすごく必死にやっている。毎回命を懸けて、もしくは言葉が悪いですけど相手を殺しにいくつもりでやっている。すごい殺気を感じながらプレーしたりとか……。フィジカルも荒いどころじゃなく、ケンカもよくあります。日本のほうが個人のスキル一つひとつはあったりしますが、メンタリティや気持ちのところがめちゃくちゃ強いなと感じます」
本場で鍛えられた負けん気の強さは、キャンプでも発揮された。U18日本代表の第6次強化合宿メンバーらが集結した「BLACK SAMURAI SUMMIT 2026」の参加権を懸けた1on1トーナメント。準々決勝で0-9と大量リードを許した坂上だったが、高さを生かした粘り強いインサイドプレーや3ポイントシュートで大逆転劇を演じた。コートサイドで見守った八村も拍手で称える激闘だった。
「U18のアジアカップに向けた第5次合宿に参加していたんですが、(第6次で)落ちてしまって。今回第6次合宿とBLACK SAMURAIの名古屋のサミットがコラボすると聞いていたので、絶対戻ってやろう、という気持ちで参加しました」
惜しくも決勝進出を逃し、目標には届かなかった。「ドライブ中のコンタクトやボディハンドリング、ディフェンス面で意図を持った戦略的な1on1があまりできなかった。今までサイズで誤魔化せていた分の課題を認識できたのは良かったなと思います」。味わった悔しさは、成長の糧となる。
8月からはウェストバージニア州のエクスプレッション・プレップ・アカデミーに移り、大学進学に向けて準備を進める。「この夏休みで分かった自分の未熟な部分をアメリカの大学でしっかりと通用するレベルまで引き上げて、この1年で大きく進化することが目標になりました」。夢を追う18歳は、ガツガツと目の前にチャンスに食らいついていく。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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