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初マラソン衝撃の全身シール、今回も「どこかには…」 日本記録へ、夏の北海道を選んだ3つのワケ――北海道マラソン・吉田響

スピードを生かせない夏の北海道を選んだ理由は?

――武器であるスピードを生かすなら、秋の海外マラソンという選択肢もあったと思います。北海道マラソンを選んだ理由は?

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「まずはMGC(来年10月開催のロサンゼルス五輪代表選考レース)出場権を獲得することが1つ目の目的です。2つ目が自分の武器である暑さへの強さを生かせる大会、ということがあります。3つ目は長期的なスケジュールを考えてのことです。2月に大阪マラソンを走った後は休養して、その後強化期間もしっかり設けて2度目のマラソンを走ります。そこから11月~1月は駅伝を頑張って、その数か月後にマラソンで日本記録(2時間04分55秒)を狙うスケジュールを考えました。その流れにピタッと当てはまるのが北海道マラソンでした」

――大阪で失敗した要因の1つに、集団のペースが遅く感じてリズムが合わないことがありました。前ではなく、上に弾んでしまうからだと。夏のマラソンはペースがさらに遅くなりますが?

「集団での走り方にかなり対応できるようになっています。大阪マラソンはニューイヤー駅伝の後ということもあって、速いスピードでどのくらい押して行けるか、というところを意識して作った部分がありました。速いペースに体が慣れてしまって、集団のペースにはまらなかったんです。その反省を踏まえて今回は、実際のマラソンに近いペースで走ることも意識した練習を増やしました。7月末にはサンベルクスチームの合宿に参加して、リズムを集団に合わせて走る練習もさせてもらっています」

――考えられるレース展開をいくつか挙げてもらえますか?

「レース前は話さないようにコーチから言われているんですが(笑)、少なくとも大阪よりは長く集団で走ると思います。ペースメーカーも付くので、途中まではそのペースにしっかり合わせて、どこかでペースを大きく上げる走りができたら、と思っています」

――黒部名水マラソン(5月24日)を30kmまで走ってシミュレーションをしたと聞いています。試した具体的な内容は?

「大阪が終わってすぐに、2回目のマラソンは北海道で走りたいと考えて、北海道のペースに近い走りをするなら黒部が最適だと思いました。ゲストランナーとして2年連続で招待していただき、北海道マラソンを想定してレースシューズでペースを抑える走りを試すことができました。普通なら他のランナーの皆さんと一緒に走るところを僕だけ単独で走らせてもらったのですが、黒部の大会の皆さんが僕の力になるなら協力したいとおっしゃってくれて。フィニッシュ後は市民ランナーの皆さんを、声がけやハイタッチで一生懸命応援しました」

(寺田 辰朗 / Tatsuo Terada)

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