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陸上界に現れた新世代の逸材 17歳・後藤大樹とは何者か…“不滅”を打ち破った「48秒09の衝撃」

“不滅”とされた為末大の高校記録を更新

 後藤は千葉県の四街道北中学出身。洛南高に進学した経緯は【Vol.3】で詳述するが、中学時代は110mハードル(高さ91.4cm)で全日本中学選手権に優勝した選手だった。柴田監督の勧めで400mハードルにも取り組み始め、1年目のインターハイに49秒84の高1最高記録で優勝した。1年生選手の50秒突破は後藤が初めてで、高1歴代2位は51秒32である。

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 高校1年生としては突出した存在だったが、今季の成長はさらに、予想を大きく上回った。木南記念(5月10日)で49秒34、香港で行われたU20東アジア選手権(同30日)で49秒25と高校歴代2位記録を連発。高校記録は現日本記録(47秒89)保持者で、世界陸上で2001年と2005年の2度銅メダルを取った為末大が、高校3年時(1996年)に出した49秒09である。

 陸上界には“この記録は何十年と破られないだろう”と考えられている記録がいくつか存在する。為末の400mハードル高校記録もその1つで、後藤が昨年高校1年生で49秒84を出した時も「為末の記録まではね」という雰囲気があった。それが5月の結果で「48秒台後半を出すのではないか」という期待に変わったが、日本選手権の記録はそれを上回り、予選で48秒31と一気に48秒台前半まで到達した。

 後藤の快進撃は400mハードルだけにとどまらなかった。7月には200mで20秒43(-1.0)の高校歴代3位で走って見せた。高校記録は世界陸上100mで2度入賞しているサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が持つ20秒34で、歴代2位は洛南高の先輩でもある桐生祥秀(日本生命)の20秒41である。桐生は日本人初の100m9秒台を出した選手で、日本を代表するスプリンター2人の高校時代の記録に、ハードラーの後藤が近づいた。高いスプリント能力(短距離の能力)は後藤の大きな特徴といえる。

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