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陸上界に現れた152cmのニューヒロイン 激闘7日間の記憶…“4つの2位に涙”から“進学校で日本一”まで

男子4×100メートルリレー決勝でアンカーとして競り合った土井カハル(左)と片山瑛太【写真:井上学】
男子4×100メートルリレー決勝でアンカーとして競り合った土井カハル(左)と片山瑛太【写真:井上学】

7日間で忘れられない10秒

 7日間で忘れられない10秒がある。

 男子4×100メートルリレー決勝。

 洛南のアンカーは土井カハル。市立船橋は片山瑛太。

 中学3年の全中100メートル決勝で顔を合わせて以来競ってきた2人だった。高校3年間、何度も互いの背中を追い、最後の夏に全国決勝のアンカーとして巡り合った。

 ほぼ同時にバトンを受けた。先に前へ出たのは土井。片山が追う。歓声の中、2人は最後の10秒を駆けた。

 1着、市立船橋。2着、洛南。

 フィニッシュラインを越えれば、勝者と敗者が決まった。

 それでもレース後、ミックスゾーンで顔を合わせた2人は抱き合った。

「まじでえぐい!」(土井)
「最高!」(片山)

 笑っていた。

 7日間、何度も勝者の笑顔を見た。同じくらい、敗者の涙も見た。

 日本一になった者がいる。なれなかった者もいる。全国に立つことそのものに、大きな意味を持つ者もいる。育った場所も、抱えてきたものも、目指したものも違う。ただ、誰もがそれぞれの場所から、彦根までやってきた。

 最後の10秒を競い終え、2人は笑顔で抱き合った。

 勝つために本気だったからこそ、勝敗だけでは終わらないものが残る。

 彦根で過ごした7日間には、そんな高校生たちのストーリーがあった。

(THE ANSWER編集部)

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