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52歳山本美憂が涙のTKO勝ち、弟KIDさんに捧ぐボクシング初白星 「KIDが出来なかったこと。自慢します」3日後が命日、KIDシャツで入場

レスリングで世界女王に輝き、総合格闘家としても活躍した山本美憂が15日、東京・後楽園ホールでプロボクシング転向2戦目に臨んだ。興行「DANGAN 9.15」で行われた女子フライ級4回戦で、田口智香に3回TKO勝ち。嬉しいボクシング初白星を挙げた。52歳42日の出場は、国内のプロボクシングでは最年長記録。国内デビュー戦でもあったリング上では涙を見せた。

山本美憂(中央)は2018年に亡くなった弟・KIDさんのシャツで入場【写真:澤田直人】
山本美憂(中央)は2018年に亡くなった弟・KIDさんのシャツで入場【写真:澤田直人】

女子フライ級4回戦 ボクシング2戦目で初勝利

 レスリングで世界女王に輝き、総合格闘家としても活躍した山本美憂が15日、東京・後楽園ホールでプロボクシング転向2戦目に臨んだ。興行「DANGAN 9.15」で行われた女子フライ級4回戦で、田口智香に3回TKO勝ち。嬉しいボクシング初白星を挙げた。52歳42日の出場は、国内のプロボクシングでは最年長記録。国内デビュー戦でもあったリング上では涙を見せた。

 レスリングで世界を掴んだ山本が、新たな舞台で輝いた。注目の第1ラウンドは19歳下の相手に、果敢に攻めた。パンチを浴びながらもひるまず打ち合う。セコンドの長谷川穂積氏の指示を受け、第2ラウンドも闘志を拳に乗せた。第3ラウンド、強烈な左でダウンを奪取。その後も猛攻を見せ、3回1分51秒でTKO勝ち。長谷川氏らと喜びのハグを交わした。

 山本はリングインタビューで涙。「夢のようです、ボクシングのリングに立てることが」と感極まった。「沢山の人が動いてくれて、ようやくリングに立つことができた」と感謝を口にした。今後についても「ボクシングです」と継続を誓い、「次の試合も楽しみにしてください」と呼びかけた。

 レスリング世界選手権で3度の優勝を果たした山本は、2016年に総合格闘技(MMA)へ転向。MMA引退後はプロボクシング挑戦に向けてトレーニングを重ね、今年3月28日にオーストラリア・シドニーでプロデビュー。1-2の判定負けだった。今回の試合が、山本にとって日本国内では初めてのプロボクシングのリングとなった。

 国内のプロボクシングでは、公式戦出場の最年長記録は元WBO女子アトム級王者・池山直(52歳27日)だったが、山本は52歳42日でこれを更新した。カナダ国籍の山本は、年齢制限のため国内でライセンスを取ることができず、オーストラリアで取得。来日外国人の扱いで興行に出場した。

 試合後の取材では「今までやってきた練習を信じていれば結果はついてくると思っていた。チームを信じてここまで来ました」と振り返った。「やっている最中は死に物狂い」と無我夢中の試合を制した。

 入場時には、2018年に胃がんで亡くなった弟・山本“KID”徳郁さんのシャツをまとっていた。3日後、9月18日が命日。「KIDが出来なかったことをやったので、自慢します」と笑顔。今後については「出来るところまでやります。練習が出来なくなったらリングに上がれないので。練習が完璧にできれば、やります」と話した。

(THE ANSWER編集部)



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