祖母へ「長生きしてください」18歳逸材・藤木勇我のリングインタに透けた感謝 天国の祖父にも捧ぐ2連勝
ボクシングの61キロ契約8回戦が2日、神奈川・横浜BUNTAIで行われ、アマ9冠、49戦無敗の藤木勇我(大橋)がフィリピン・スーパーフェザー級12位ジュフェル・サリナ(フィリピン)に5回1分24秒でTKO勝ちした。試合後には家族への思いも口にした。

61キロ契約8回戦
ボクシングの61キロ契約8回戦が2日、神奈川・横浜BUNTAIで行われ、アマ9冠、49戦無敗の藤木勇我(大橋)がフィリピン・スーパーフェザー級12位ジュフェル・サリナ(フィリピン)に5回1分24秒でTKO勝ちした。試合後には家族への思いも口にした。
底知れない強さを発揮した。藤木は初回、序盤から素早い左ジャブを繰り出す。サウスポーの相手に間合いを確かめ、ワンツーを放った。2回、攻勢に出るサリナが左右のボディーを振るってきたが、堅いガードで防ぎ、隙を見て素早い右を顔に当てた。3回は強烈な右ストレートを上下に連発。相手の顔を次第に赤く腫らした。5回はロープ際に追いこみラッシュ。最後は右ストレートで沈め、レフェリーストップを呼び込んだ。
傷一つない完勝を収めるも「全然まだ自分の実力を出せていない。多めに見てください」と苦笑い。試合中は猛々しい表情をみせた18歳だが、リング上で家族への思いを口にする際は表情が和らいだ。
「小学生ぶりかな。おばあちゃんが試合会場に兵庫県から来てくれてるんですけど、自分もまだまだ頑張るんで、長生きしてください」
昨年、祖父が亡くなった。今年6月にデビューした藤木の試合を楽しみにしていたという。母・亜矢さんは「(藤木の祖母が)来られて良かった」と目を細めた。さらに「試合に怪我なく勝ってリングから出てきてもらえればいい」と話し、100人以上の応援団が駆けつけたことについて「地元の関西、高校の監督や仲間たちが来てくれた。応援が彼と家族のパワーになっている」と感謝した。

藤木がボクシングを始めるきっかけとなった元プロボクサーの父・直樹さんも息子のTKO勝ちをリングサイドで見届けた。「タフな相手を顔面で倒せたのが良かった」と称え「上ばかり見ず一戦一戦勝って行ってほしい」と期待した。
大橋ジムきってのホープで入門後は「THE KING」の愛称がついた。大橋秀行会長は藤木の3戦目について「日にちは確定していないが、WBCのユース世界チャンピオン決定戦をやることが決まっている」と話した。
藤木は「ベルトがないと自分は気に入らない。早く獲って強い奴とどんどんやっていきたい」と力強く意気込む。家族に支えられ、仲間に背中を押され、リングに立ち続ける。
(THE ANSWER編集部)
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