JFA初の試み、小学生に届けた「サッカー記者体験」 “ボールを蹴らない”異色イベントにあった狙い
日本サッカー協会(JFA)が今夏、夏休み中の小学生を対象にユニークなイベントを開催した。JFAの宮本恒靖会長、日本代表でコーチを務める名波浩氏の2人に、子供たちが直接質問をぶつける模擬記者会見を実施。初の試みとなったイベントは大盛況に。JFA関係者は「やって良かったです」と目を細めた。

「天皇杯 JFA第106回全日本サッカー選手権大会」イベント実施
日本サッカー協会(JFA)が今夏、夏休み中の小学生を対象にユニークなイベントを開催した。JFAの宮本恒靖会長、日本代表でコーチを務める名波浩氏の2人に、子供たちが直接質問をぶつける模擬記者会見を実施。初の試みとなったイベントは大盛況に。JFA関係者は「やって良かったです」と目を細めた。
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お盆休みの12日。蒸し暑さに見舞われた昼下がり、都内にあるJFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!(ブルーイング)」はサムライブルーのユニホームを着た小学生で賑わった。
応募総数300名のうち、当選した20名超が集まった会場では、威勢のいい声が響いた。「将来どんな選手が欲しいですか」「現役時代に戦った中で1番すごいと思った選手は誰ですか」。中には「(W杯の)日本のブラジル戦、南野選手、三笘選手、久保選手、遠藤選手がいたら勝てたと思いますか?」と直球質問をぶつける小学生もいた。
JFAは19日に開幕した「天皇杯 JFA第106回全日本サッカー選手権大会」の認知拡大を図ったイベントとして企画。会場には優勝トロフィーや大会公式球が並び、天皇杯の基礎知識を学ぶ座学形式のプログラムに加え、目玉の1つとして宮本会長、名波氏に質問をぶつける模擬記者会見が盛り込まれた。
参加した多くの小学生がサッカーを習い、技術を磨く日々を送る。サッカー教室への参加経験はあっても、ボールを蹴らない“記者目線”のイベントに馴染みはない。ただそれでも子供たちに抵抗を抱く様子はなく、むしろ好意的に捉えていた。
千葉県から参加した小学4年生の男の子は「面白かった。もう一度あったら来たい」とはにかんだ。父親は「妻が見つけてきて面白い取り組みだなと思って応募した」と経緯を明かし「サッカー界で活躍してきた方々に対して、実際に子供たちが質問できるっていうのはなかなかない。未来の子供にとってはすごい貴重な体験」と頷く。
実際に質問を投げかけ、「楽しかったです」と笑顔で振り返った小学2年生の男の子は、静岡県から参加した。母親は「先に言おうとしていた質問を言われてしまってどうするかと思って見ていたんですが、事前に考えていた他の質問を挙げてくれたので良かったです」と笑顔を浮かべながら「人前で手を挙げて発言できる機会もなかなかないですし、すごく良かったです」と、しみじみと語った。
会場では参加者に1枚の用紙が配られ、各々が自由に新聞を制作。「自分で問い、記録し、表現する」という主体的な学びを通じ、夏休みの自由研究としても活用できる仕組みに。イベント後、会場脇の机で早速ペンを走らせる子供たちの姿もあった。
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