王座奪取も「涙出なかった」 北野武郎、父子鷹で悲願 宿敵に誓うリベンジ「勝てば納得できる」
ボクシングの東洋太平洋ミニマム級王座決定10回戦が19日、東京・後楽園ホールで行われ、世界ランカーで同級2位・北野武郎(大橋)が同級3位エルソン・トリニダード(フィリピン)に3-0(100-90×2、99-91)で判定勝ちを収めた。相手を圧倒し父子鷹で栄冠を飾ったが「まだまだ人気はでないですね……」と反省が口をついた。戦績は22歳の北野が11勝(4KO)1敗1分、28歳のトリニダードが10勝(6KO)6敗1分。

東洋太平洋ミニマム級王座決定10回戦
ボクシングの東洋太平洋ミニマム級王座決定10回戦が19日、東京・後楽園ホールで行われ、世界ランカーで同級2位・北野武郎(大橋)が同級3位エルソン・トリニダード(フィリピン)に3-0(100-90×2、99-91)で判定勝ちを収めた。相手を圧倒し父子鷹で栄冠を飾ったが「まだまだ人気はでないですね……」と反省が口をついた。戦績は22歳の北野が11勝(4KO)1敗1分、28歳のトリニダードが10勝(6KO)6敗1分。
サウスポーの北野が試合を支配した。初回、右ジャブからの左ストレートを振り、ボディーに当てた。2回は右フックを顔面に強打。ロープ際で左ストレートを浴びせた。4回は右ジャブと左を組み合わせてダメージを与える。タフな相手とパンチが交錯したが、ペースを握り続けた。5回終了時点でジャッジ3者の支持を得ると、7回は前に出てく相手をいなし、カウンターをヒット。9回は左ストレートを連発。鈍い音を響かせた。終始圧倒したまま、判定は決着へ。ジャッジ2者がフルマークをつける完勝でベルトを奪取した。
北野は2025年10月にWBOアジアパシフィック同級王座決定戦で、ジョセフ・スマボン(フィリピン)と対戦するも判定負け。2度目のアジア挑戦で王座を手にし、安堵の表情を見せた一方で、粘る相手を最後まで倒しきれなかった。「効かせたパンチもあったと思うんですが、良い選手でした。まだまだ人気はでないですね……」と苦笑いした。

父で元日本フライ級1位の北野良トレーナーは息子の戴冠に「感無量です」と感慨深げに話した。その上で「獲れれば良いと思っていたのですが、ここがスタート。嬉しくて泣いちゃうかと思いましたが、全然涙はでなかった」。北野は「僕も自分が泣くと思ったら、何も出てこなかった」と笑顔で重ね、親子の視線は次に向いている。
北野が唯一敗れたスマボンは、東洋太平洋同級シルバー王座に就いており、統一戦の可能性がある。「スマボン選手とやりたいですね。そこで勝てたらようやく納得できそう」とリベンジを誓う。続けて「相手がひるんだ時にグッと行ける選手に。で、パンチをもらわない。メリハリのある選手を目指したい」。思い描く王者像は雪辱を果たした先にある。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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