「パクられたらしくて…」 猛攻TKO勝利直後、覗いた母思いな一面 中山慧大が東洋太平洋王座獲得
ボクシングの東洋太平洋バンタム級王座決定10回戦が19日、東京・後楽園ホールで行われ、同級7位・中山慧大(六島)が同級6位・岡聖(大橋)に5回1分58秒でTKO勝ちした。大学時代に敗れた相手にリベンジ成功。また支えてくれた母に感謝のプレゼントを贈ることを明かした。戦績は24歳の中山が5勝(5KO)、24歳の岡が3勝(2KO)1敗。

東洋太平洋バンタム級王座決定10回戦
ボクシングの東洋太平洋バンタム級王座決定10回戦が19日、東京・後楽園ホールで行われ、同級7位・中山慧大(六島)が同級6位・岡聖(大橋)に5回1分58秒でTKO勝ちした。大学時代に敗れた相手にリベンジ成功。また支えてくれた母に感謝のプレゼントを贈ることを明かした。戦績は24歳の中山が5勝(5KO)、24歳の岡が3勝(2KO)1敗。
中山は序盤から強烈なボディーを振るい、岡の体力を削った。ガードを固めて距離を詰め、リーチを活かした左フックと右アッパーを放つ。「嫌がっているな」。5回にコーナー際に追い込み猛攻。連打を浴びせると、レフェリーストップを呼び込んだ。
5戦目にして初タイトルを獲得。「プロになって初めて結果がでたのでうれしい」と喜んだ。
佐賀県唐津市出身の24歳。幼い時から「少林拳」を習い始めた。中学生の時にテレビに映った井岡一翔(志成)らに憧れ、ボクシングに興味を持った。「唐津にもジムがあって、体験に行ったんですがヤンキーしかいなくて……。お母さんがダメって」と苦い思い出を振り返る。シングルマザーの母親がジムを探してくれ、高速バスで1時間ほどの福岡にあるジムに通った。
その後は東福岡高、東洋大を経て2025年4月に六島ジムでプロデビュー。岡とは大学時代に対戦経験があり「一度負けていたのでプロではリベンジしたかった。アマチュアの時は距離は取って戦っていた。安東(浩志)トレーナーの作戦がはまって良かったです。六島ジムにきて練習がきつくて、体力面でも鍛えられた」と自身の成長を喜んだ。
リング上の猛々しい姿とは一変、取材に応じた中山は柔らかい表情を見せる。「この試合に勝ったので、お母さんにバイクを買ってあげたい。しかも、8月19日で『バイクの日』。僕が生まれる前に乗っていたらしいんですけど、パクられて山に捨てられていたらしいです。買ってあげたい」と驚きのエピソードとともに、母親思いな一面をのぞかせた。ファイトマネーとジムから王者となった際に支給されるボーナスを資金に充てる予定だ。
また、会場には母親を含む佐賀や福岡の地元の応援が駆けつけ、大声援に感謝した。試合後にはリング上で「東京で初めて試合ができた。佐賀と言えば『呼子のイカ、佐賀牛、中山慧大』と覚えてください!」とアピールし、会場を大いに盛り上げた。今後については「世界に行けると思っていただけるような試合をどんどんしていきたい」。故郷の佐賀から世界に通じる拳をこれからも磨く。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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