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「桐生ファンサやべぇ!」 日本人初9秒台から9年、30歳に…長蛇の列、伝説の地で誓った「またここに」

特別な舞台で桐生祥秀が駆け抜けた。15日に行われた陸上の「Athlete Night Games in FUKUI(アスリートナイトゲームズ・イン・福井)」男子100メートル決勝で10秒11をマークし、4位だった。走り終えた元日本記録保持者のスプリンターを待っていたのは、かつてこの地で刻んだ「9秒98」の大記録を見届けたファンと、憧れの目を向ける子どもたち。桐生は一人ひとり笑顔で向き合い、思い出を重ねた。

レース後にファン対応を行った桐生祥秀(中央右)【写真:澤田直人】
レース後にファン対応を行った桐生祥秀(中央右)【写真:澤田直人】

「THE ANSWER 陸上PLUS|NEWS」 Athlete Night Games in FUKUI

 特別な舞台で桐生祥秀が駆け抜けた。15日に行われた陸上の「Athlete Night Games in FUKUI(アスリートナイトゲームズ・イン・福井)」男子100メートル決勝で10秒11をマークし、4位だった。走り終えた元日本記録保持者のスプリンターを待っていたのは、かつてこの地で刻んだ「9秒98」の大記録を見届けたファンと、憧れの目を向ける子どもたち。桐生は一人ひとり笑顔で向き合い、思い出を重ねた。

 熱気に包まれた夜の9.98スタジアム。自身の記録が愛称となったこの地で、桐生は再びスタートラインに立った。静寂の中、号砲とともに飛び出し加速。力強い走りを見せたが結果は4位。山本匠真(広島大大学院)が10秒05でこのレースを制した。

 トップ選手たちの熱戦に会場では惜しみない拍手と声援が響いた。「祭りみたいな大会の中で楽しく走れました。全カレ(日本学生対校選手権)ぐらい、人がゴールからスタートまで入っていた。こういう光景は大事にしたいです」と桐生。大観衆への感謝を口にした一方で「やっぱりお客さんに見てもらうと、僕自身が速く走るっていうのを見せないといけない」と悔しさをにじませた。

 2017年9月、東洋大時代に日本人初の9秒台をこの競技場で刻んだ。思い入れがあるこの地でファンとの交流を大切にした。レース後、桐生の元には子どもから大人まで多くの人が集まり、長蛇の列ができた。一人ひとりに笑顔で対応し、サイン入りのステッカーをプレゼント。子どもたちからは「桐生ファンサやべぇ!」との声が上がった。桐生は「ほぼ10年前の9秒98を見たよという人も来てくれました。速いうちはまたここに出られるようにしたい」と感慨深げに話した。

 競技を引っ張る30歳として「見に来てもらえるようにやろうと思ったら、しっかりタイムを出したり、選手一人一人がファンを作ったりというのは大事かなと思います」と責任を口にした。

 今年9月の愛知・名古屋アジア大会では400メートルリレー代表に選出されており、27年5月に中国・厦門で開催されるアジア選手権も見据えている。ヨーロッパでのレースも控える中で「個人をしっかり速く走れればリレーもその力になると思う。まずは個人の走力を上げていきたい」。多くのファンに背中を押され、桐生は次の戦いに向かう。

(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)

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